僕は天才ではない
2025年02月01日
勉強系youtuber(といっていいのか分かりませんが)で好きなのは河野玄斗さんなんですが、俺が台本書いたのか?ってくらい同じことを言ってくれているのでぜひ。
東大理科三類(医学部)卒業で医師、司法試験合格、公認会計士合格。なんなら司法試験は東大医学部在学中に合格というとんでもない「天才」が、「天才といわれること」について話してくれています。
僕が河野さんを好きなのはとにかく尋常じゃない努力をする人だからです。
もちろん河野さんと同じだけの努力をしたからといって皆が皆、三大国家資格を取れるとは思いませんが(そう言う意味ではやはり天才かもしれません)、少なくとも1日10時間勉強とかをずっとライブ中継するなどして、明らかに勉強に関する努力が真摯でした。
「8ヶ月後の公認会計士試験に受かります!」と宣言して実際に合格しました。すごいですよね。
で、ここから本題ですが、もちろん「河野玄人と同じこと言ってる俺すげえ」ってことが言いたいわけではありません。
こういう努力をしている人が世の中に実はめちゃくちゃたくさんいます。
少なくとも勉強の世界では、ある程度以上の方はほとんどこんな感じではないでしょうか。おそらく、相応の努力をした方なら最初の動画を見て「そうそう、そういうことだよな」って頷かれると思います。特別なことを言ってるわけじゃないんですよね。なんなら「このレベルの人でも当たり前のことを言うんだ」って感じだと思います。
東大でも京大でも名大でも、「俺は天才だから努力しないでも受かった、当然だろ?」とか思ってる人はほとんどいないと思います。塾をやっているなかで、たくさんの東大・京大・名大・国公立大、医学部などを送り出してきましたが、「俺は天才だからできる」って言ってる子は見たことがありません。自分の人生をふり返っても岐高、東北大、第一勧銀(現みずほ銀)と、かなりの集団に属してきましたが、なかでもそんな人は1人もいませんでした。あ、謙遜はしません。他の方々に失礼なので。それくらいみなさんがすごかった。(僕なんかがいさせてもらってなんだか申し訳ないくらいには謙虚に思っています。)
みなさん、とんでもない努力をしている人たちばかりです。
少なくとも勉強や受験の世界は、かなりの部分「やった人が報われる」のは確かだと思います。
逆に言えば、今報われていないと思う人は努力が足りないということです。
もし名大以上を目指している高校生で平日4~5時間、土日8~10時間勉強していないのに、「やっても届かない」と思っているならそれは能力以前の問題です。努力が足りません。
一方で、「やってるけど届かない」という人もいると思います。じゃあそれはやっぱり「才能の差」なのか?いいえ、そこも勘違いしないでください。
努力の量というのは、「人生を通しての努力の総量」です。
仮に今高校生で1日10時間勉強していたとしても、小学校や中学校の時の努力が足りなかった人はやっぱりまだまだ追いつけません。成果が出るまでまだしばらくかかると思います。
でも、いつか追いつける日が来ます。その努力を続けてください。実際そう言う人をたくさん見てきました。
そして、一つアドバイスするなら、「自分だけの力でなんとかできる」「努力さえすれば報われる」という幻想を捨ててください。時間は有限、入試は期限が決まっています。できる人ほどたくさんの人の助けを借りて自分の力にしています。
質問すること、自習室で周りの雰囲気に飲まれること、お父さんお母さんの助けを借りること、全てを点数に変えてください。
だからこそ、「○○大を目指す!」みたいな宣言が大切になってきます。目標を声にだして宣言することで自分を追い詰める効果ももちろんあるんですが、それ以上に「同志が集まる」というとてつもない大きな効果があります。
頑張っている子には頑張っている子が集まる。これ、本当です。だって陰口を言う子には陰口を言う子が集まってるでしょ?人間って同種同類で集まる生き物なんです。
だから恥ずかしがらずに、失敗したときの他人の評価なんて気にせずに、勢いと勇気で自分の目標を宣言してそれに向かって際限なく努力してください。周りにある物全てを使ってください。
でもワガママがとおるとは思わないでね。世界はキミを中心に回っているわけではありません。岐阜駅の自販機前でノートを広げている高校生を見かけました。その席は腰を痛めたおばあさんが座りたかった席かもしれませんよ?