社会の勉強の仕方(資料あり)
2023年09月29日
高校生になるとなかなかそうも行きませんが、基本的な考え方を小・中学で身につけて欲しいと思いますので書いておきます。
特に近年理数系科目の有用性が叫ばれ、ともすれば「理数が出来る事こそが素晴らしいのだ」となりがちですが、大学入試には相変わらず理系だろうが文系だろうが英国社の科目があります。国立なら確実に理系でも現代文は言わずもがな、古文も漢文もやらなければならないし、社会も必須です。
高校の社会は以前と変わって「探求」という言い方になり、課題を立てて解決への方法を探るように変わってきていますが、基本的な知識なしで探求が出来るわけはありません。下手したら時代の順番すら分からない状態で探求・・・って何をするの??って話です。
というわけで、その基礎的な知識は中学で身につけておかなければいけないわけですが、中学の社会は「歴史・地理・公民」です。これは今の所変わらずです。
早速どう覚えていくか?の話ですが、どうしても最初に「自分なりにまとめる」という作業は必須だと思います。
教科書は全て文章+図表で記述されています。もちろん正確を期すためにさまざまな言葉やデータが出てきます。
が、例えば家康の顔を詳細に覚える必要はないわけです。物には重要度や優先度って物があります。
自分で教科書を読んで、
・太字+その解説
・教科書に載っている図表で重要なところ
を自分でまとめて書く作業は社会の勉強にとっては有効です。
余談ですがが、「面倒だしそんなことして意味あるの?」というお子さんには、「大人になったらパワーポイントを使って資料を作成するという仕事があってな」と言ってます。社会人でパワポ資料が下手くそな人っていますよね。パワポ資料→プレゼンという流れですが、資料作りが下手くそな人って
・資料の配置が悪い
・重要だから表示したいこと、重要だから話した方がいいことの区別がついていない
の2点に集約されます。(あ、色使いがひどい人もいますね・・・原色使いまくって何が重要か分からない資料・・・)
ここら辺って社会のノートまとめで磨くことが出来ます。
ノートまとめには重要な事とその説明、重要でない(記載すべきでない)ことの知識が必要です。まとめるだけで相当の知識を要求されるわけです。
それが図解化されていくわけですが、参考書を見てもすでに整理されている状態でなかなか頭には入ってきません。やはり社会で点を取っている子は自分でこのあたりの作業をちゃんとやっています。
というわけで、具体的にどうまとめたらいいのか?については↓に資料を置いておきますので是非ご覧ください。
(個人での利用に限ります)
冒頭で「高校生には難しい」と書いたのは、これと同じ事を高校の世界史や日本史でやろうとすると膨大に時間が必要になります。ですから、中学の時点で最低限の骨組みはしっかりしておいて、高校ではさらに細かく肉付けしていきましょう、という感じですね。骨組みもないのにいきなり枝葉の細かい話が大量に出てくるのが高校の社会ですから、そりゃ難しいわけです。まとめることすら困難だと思います。