時間に来て座って帰るだけの塾
2019年08月05日
塾を変わってきてくれた子とか、高校生になってから来てくれるようになった子を見て、悲しくなることがあります。
ただ時間通りに来て、決まった席に座って、終わったら帰る。
塾ってそういうものだと思っている子ばっかなんですよね。
まぁ分かります。僕らも、自分たちが塾に通っていた世代です。塾ってそんなもん・・・ってのが共通認識なのかもしれません。ひょっとしたら、塾とはそう言うものなのかもしれません。
多分、生徒一人一人のテキストを見てあげて、間違いを教えてあげて、出来るようになるまでマル付けをしてあげて・・・なんて見たことないのかもしれません。「前の塾では質問時間が決まっていた」なんて話もありました。なんと1週間に1回だけだって。すげえ。もはや何も答える気がないとしか言いようがない笑
座らせておくことが困難な子が増えていると言います。そういう子を対象にしていたら、たしかに「きちんと座らせておきました」が塾として評価されるのかもしれません。
でも、開智塾が求めるもの、求められている物は、そんなもんじゃないことは重々承知。みんな、400点から450点、さらにその上を目指しているんです。国立大学をめざしているし、旧帝大に、東大京大に入りたいんです。
だったら、普通と同じにはなりません。こう言っちゃなんですが、岐高でも北高でも関高でも、平均じゃ名大は入れません。関高は平均で国立はキツいです。
見てきた限り、ほとんどの子が、がんばれば国立に行くだけの能力を持っています。そりゃ旧帝や東大京大になるとそう簡単には言えないですが、国立行くぜ!って言うだけなら、かなりの子がその能力を持っています。
でも、「こんなやり方じゃ無理だわ・・・」って子がたくさんいます。その代表格が、最初に書いた「ただ座っているだけの子」です。座っているだけで点数が取れるのは中学までです。開智に来てくれている子たちはみんなそこそこ頭がいいんで、それで出来ました。でも高校の勉強はそうじゃない。だからこそ、自らの手でつかみ取る勉強の仕方に変えてほしいんです。そのためには早くからそうなるようにしていきたい。
時間がないんですよ、だからめっちゃ焦るんです。だから怖いって言われるのかな。でも仕方ないでしょ、自分の子どもだったら焦るじゃないですか。自分の子どもと同じだと思って見ているので、本当に一人一人見ていて焦るんです。
でも、本当の親じゃないからこそ出来る事もある、と思ってもいます。