もっと伸ばせるはずだという信念
2020年07月17日
何を目指して塾をやっているか?はすごく大事だと思っています。
開智塾は、タイトルの通り「もっと伸ばせる」と思ってやっています。
学校や大手の塾では、平均点の子たちを対象にします。なぜならそこが一番人数が多いからです。
でも、開智塾では、上位の3分の1をターゲットにして「もっと伸ばせる」と考えてやっています。
僕自身がそうであったように、多少勉強が出来る子からすれば学校も塾も非常に退屈な時間です。「何回おんなじ事言うの…」って授業中思っています。「50分かけて移項の練習かよ!!」とか思ってます。そして不幸なことに、勉強というのはそう言うものだと思い込んでしまっています。岐阜や愛知ではまだ公立天国なので画一的に平均点の勉強をするのが当たり前です。場合によっては「学校で習っていないことを書いてはいけません」と指導されたりするわけです。
学校での指導の大変さは想像がつきますので、それは否定しません。開智塾の生徒にも、「学校では学校のペースで習っていきなさい。決して塾でやったからって手を抜いたり最初に答えを暴露したりしないように」と指導しています。でも実際には、スポーツだって勉強だってレベルの高い子にはレベルの高い指導をしてあげればもっと出来るようになります。それはそれ、これはこれです。
だから小学校や中学校のうちからもっとレベルの高いことをさせてあげたいし、将来いよいよ競争本番になったときに勝ち残っていける力をつけておいて欲しい。大学入試は全国区の戦いですから、中高一貫校の子たちとも対等に戦わなければなりません。岐阜大学だって岐阜県民100%じゃないですから。
だからデキル子は、「もっと伸ばせるはず」という信念の元、どんどん伸ばしていくわけです。小中学生の時間があることを逆手に取って、少しでも「おぉ、頭使ってる!!」「知識ついてる!!」ってことをさせてあげたい。「授業面白い」って思えるようにしてあげたい。そう思います。
でも勘違いして欲しくないのは、「では開智塾では中高一貫のようなハイペース指導をしているのか」といわれるとそれは違います。学校を無視して走ることは決してしません。むしろ学校のペースをよく見て合わせていくことで可能な限りストレスや摩擦を減らすようにしています。
というのも、子供たちは今ある環境の中で生きています。岐阜のようにみんなが公立で育つ環境の中、1人だけ切り離して違う事をさせると子供は多大なストレスを受けてしまいます。たまにうまく「当たり」を引く子もいるかもしれませんが、私立中学に入学した子のうち約1割は中退(公立中に転校)するといいます。原因はさまざまですが、結果として「しまった」ということもありうるのです。子供のことですから「しまった」ではちょっとかわいそうだなと思います。
「しまった」とならない方法は、できるだけ普段の環境に合わせてあげることです。無理なく勉強の力をつけてあげるには、学校の進度に合わせてゆっくり、ただしレベルを上げてじっくり難問も解ける力をつけていくという事につきます。これならテスト勉強も無理なく出来ますし、塾にありがちな「学校レベルのことをただ早くやるだけ(だったら学校でできるやん!)」でもない、意味のある時間の使い方が出来るのです。