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頑張ったけど成果が出なかった(1)

ご面談をしていると常に出てくる話です。

 

 

 

「今回のテストは親の目から見ても頑張ったと思うのですが、思ったように成果が出ず、勉強のやり方が分かってないんじゃないでしょうか」

 

 

 

という感じのお話です。広い意味では「やり方が分かっていない」というのはそれほど間違っていませんが、「どれくらいの期間頑張ってましたか?」と伺うと、たいてい2週間とか1ヶ月とか、それくらいなんですよね。。。定期テストだったら最低でも2ヶ月くらいは勉強しないとそれなりの成果は出ません。1日3時間は続けてそれくらいです。本来なら「前回のテスト直後からずっと」頑張っていて欲しいところです。

 

 

 

小学生感覚だと、「単元を習ったらすぐテスト」ですから、そもそも「3ヶ月先のテストのために勉強しておこう」とか「3ヶ月前にやったことがテストに出るんだ」という感覚がありません。そこへもってきて、学校では2週間前くらいから「テスト期間」みたいな感じになって部活停止とかになるんですが、それは強制的に部活を停止する期間であって「テスト勉強をここでやりましょう」という意味ではありません。

 

 

 

毎回の授業のたびに習ったことはその日のうちにワークをやる。

塾の授業があったらすぐ全マルにする

 

 

 

これをテスト直後から始めて、ようやく次のテストでは結果が出るかな?といったところです。それでも成果が出ない場合もたくさんあります。そこまでに空けてしまった穴が大きい時は、それでもやはり追いつきません。例えば、中1の1学期期末テスト(前期中間テスト)では「正負の計算」(+進度によっては「文字と式」)が出るのですが、ここを穴にしたままで次のテストで「方程式」「一次関数」をやっても出来るわけがないんです。新しいことを学習しつつ、前の内容の穴を埋めなければならないので、そりゃ1日3時間×3ヶ月かかるよね、って話です。

 

 

 

実力テストとなるとなおさらです。たいてい範囲は「既習範囲全部」って感じになりますから、今回少し頑張ったって点数は上がりません。上記のように、毎日穴埋め&新しいことを学習し続けて良くて半年。これが中2や中3になってくると少々頑張ってもそう簡単に点数は上がりません。

 

 

 

表題の「頑張ったけど成果が出ない」ってのは、「時間」がそもそも足りないのがほとんどです。

 

 

 

だからといって、やってもやっても上がらないのを続けて行くのはしんどいですよね。

 

 

 

ですから、まずは期間と単元を絞ってみてください。いきなり合計点数が大きく上がっていなくても、「やったところが出来たかどうか」で、やり方が正しかったかどうかは測れます。やったところが上がっていたらやり方自体は正しいですから、それをコツコツ続けていけば良いわけです。

 

 

 

では、なにをやるべきかですが、新しい問題集とか買ってきがちですがそれはとりあえず置いといて、まずは学校のワークや塾のテキストの穴を1つ1つ埋めましょう。特に英数は積み重ねなので、こまめにやり方の指導を受けてやり直す、出来たら次に進む、ということが大切です。たまに大量に溜まった全マルを一気に(そしてつまみ食い状態で)直してくる子がいます。先の例で言えば「文字式、方程式、一次関数の全マルをまとめて持ってくる」みたいな感じですね。やる気は買いますが、かなり非効率です。そもそも文字式が怪しいから方程式も怪しいわけですから、まずはきちんと1単元終わらせることを目標にしましょう。じゃないと、ただただ出来ない、あやふやな「自分ルール」の間違いを延々繰り返すだけになってしまいます。

 

 

 

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