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大学入試の総合型選抜で受かる子落ちる子

国公立大にも、総合型選抜(旧AO入試)が広がってきています。

 

 

「総合型選抜」とは、

 

・共通テスト+独自の選抜方式

 

が基本パターンだと思ってください。

 

 

 

で、特に国公立は

 

一般入試前期日程

一般入試後期日程

=

合格定員

 

というイメージはもうかなり古く、

後期日程はほとんど定員がなくなり(大学によっては試験自体がなくなり)、その分が総合型選抜入試に変わっています。

 

 

 

国公立における総合型選抜入試は、そもそも大前提として「一定程度の学力を持った上で(評定4.3、10段階で言うとほぼ全て8~10、共テ7割レベル)」「大学が求める学生像に合致する生徒を」獲得するものです。点数足りなくても総合型選抜を受ければ一発逆転あるかも!みたいなことは残念ながらありません。そこはシビアに点数で切られます。

 

 

 

また、「本学でがんばりたいこと」みたいな作文を課されることが多いのですが、ほとんどの子がこれを舐めすぎです。

 

 

「○○学部の総合型選抜に出願したいんですが、この作文何を書いたらいいですか?」

 

 

って質問をしているそこのあなた!

 

 

高校入試の私立専願推薦と勘違いしてませんか?大学教授を舐めすぎです。

 

 

これまでたくさんの総合型選抜受験者を見てきましたが、「まぁ、落ちてもまた一般入試で受ければいいからワンチャンあるかも」くらいの気持ちの子は、相当の学力がないとまず落ちます。(実際一般入試を普通に受ければいいだけなので確かにそれは間違いではないですが)

 

 

国公立大の受験でも増える「総合型選抜」 約8割が実施、いち早く導入の東北大に狙いを聞いた(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

 

この記事を見ると分かりますが、国公立大学におけるAO入試(現総合型選抜:東北大は現在もAOの名称を使用)の歴史は意外と古く、2000年からスタートしています。すでに23回(22回?わからん)やってきてるわけです。学生を見抜く目は十分に持っています。

 

 

先進的にAOに取り組んできたのは東北大ですが、現在定員の3割、将来的には全てを総合型選抜にするとしています。そしてこの取り組みは常に学会や文科省と共有されてきています。つまり、今やどの大学も「どんな学生をAO=総合型選抜で取ったらいいのか」と言うことを十分に分かってきていると考えるべきです。

 

 

毎年何百枚と「本学に入学したらがんばりたいこと」の作文を見ていれば、単にチャンスを増やしたいだけの子と、本気で○○をやりたいからここを受けに来てるんだ!って子との差は一目瞭然です。塾で見ている僕が見てもはっきり分かりますから、大学の先生が見たらなおさらです。いかに大人が入れ知恵しても、まぁ見抜かれているでしょう。

 

 

 

現在高2,高1、またそれ以下の学年のみなさん。自分が何を大学で研究したいのか、もっと考えてその情報に触れ、触れ続け、学び続けてください。自分の問題意識をはっきり持って入試に臨んでください。

 

 

もちろん、それがなくても総合型選抜を受けられるなら受けましょう。受かればラッキーなのは間違いないです。落ちたら一般入試を受けるだけです。でもやはり順当に受かって行く子は、そもそも何を研究したいかをはっきり持っていて、自分の考えやさまざまな情報に触れてきている子たちです。

 

 

もし自分に「これをやりたい」と言うことがあるのであれば、ぜひその情報をかき集めまくって、関連施設に行って、いろいろな人の話を聞いて・・・という機会をたくさん持ってください。例えば開智塾で来月生物学者の先生を呼んでお話を聞きますが、そんなのも一つの機会です。(言葉は悪いですが)みなさんの浅い浅いあさーーーーい知識で「これは自分には関係ない」などと考えず、全ての物を自分に取り入れるつもりで貪欲に、機会を無駄にしないでください。

 

 

 

大学で研究するというのはそういうことです。

 

 

 

とある子が名古屋大学に総合型選抜で受かったときの話を書いておきます。以前に詳細を書いたので簡単に。

 

 

その子は実体験から、ある特定の分野に非常に関心があり、自分でも関連省庁のサイトを見るなどしてさまざまな知識を持っていました。

 

 

 

たまたま僕がちょっと知っているジャンルの話だったので、「どう?その分野の先生に会ってみる?」と聞いてみたら即答で「はい、是非お願いします!」と。ちょうど同期が東北大で准教授をやっているので、すぐ連絡して日程を組みました。

 

 

彼は仙台まで行きました。そこで自分なりの考えを准教授にぶつけ、話をいろいろ聞いて、「う~ん・・・」となって帰ってきました。彼の考えは、はっきり言ってしまえば素人の僕が聞いても「それはもうとっくに考えられてきたし、論点は次の次くらいに移ってるよ」って考えだったのですが、高校生ですからそれはしゃーない。そんなことより、そこまでして自分の考えをぶつけるって、めっちゃ素敵じゃないですか。(准教授も「最近こういう熱い学生少ないからめちゃくちゃ楽しい時間だった!」と、お土産本まで持たせてくれました)

 

 

その後の入試でもちろん総合型選抜で合格、名古屋大で勉強してます。さすが名大、しっかり取りましたね。まぁ成績も、普通に一般入試で余裕のA判定だったので当然の合格なんですが。

 

 

 

最後に一言。

 

 

 

「将来やりたいことがない」「大学で勉強したいことが決まってない」というあなた。

 

 

 

視野が狭すぎです。大学は、どんなことでも研究の対象になります。自分の好きなことを研究対象にすることが出来ます。漫画、ゲーム、音楽、動画、、、これらはいくらでも研究対象になります。しかも色んな学部でとっくに研究されまくっています。なんならこれらは全て熱いジャンルです。

 

 

どうです?ひょっとして自分の好きなこと、大学で勉強出来るかもって思えませんか?出来ます。よく分からない人は相談してください。すぐ学部学科を紹介します。

 

 

 

 

 

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