ドル円の話①
2024年07月13日
テレビでよく見る「円安ドル高」という言葉、よく分からないですよね。
簡単に説明すると、1$札という商品を何円で買えるか?ということです。
高い・安いという言葉を使っていますが、いくら以上なら高いとかいくらなら安いとか、そういう決まりではなく以前と比較して使います。
$1=100円(昔)
$1=160円(今)
昔は1$を100円で買えたのに、今は160円持っていかないと買えない!
この状況を、「ドルの価値が上がった!」=「円の価値が下がった!」と表現しているのです。
つまり、「ドル高」と「円安」は同じ意味と思ってください。
数年前と比べて今はかなり「円安ドル高」になっています。
ドル円の5年間の動きです。グラフの左に書いてある小さな「160 140」などの数字が、1$=何円かを表します。(ちなみに、7月13日9:12UTCとなっていますが、UTCは協定世界時、つまりロンドン時間のことです。日本時間ならJSTです。)
グラフが上がっているので円が上がっているように見えますが、5年前100円前後で買えた1$が今は160円になっているので「円安ドル高」になっているということになります。
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では、なぜ「円安ドル高」になったでしょうか。
1$札を商品と思ってください。どんな商品でも欲しい人がたくさんいると値段が上がりますね。そりゃ鉛筆とか消しゴムとか、あまり値段が動かない商品が身の回りにあふれていますが、例えばスーパーの野菜なんかは日々変動しています。
天気が悪くて不作→商品が少なくなる→買いたい人の方が多い→値段が上がる
みたいなことです。ドルについても同じことが言えます。つまり今は、円を売ってドルを買いたい人がたくさんいると言うことです。
なぜって?シンプルに言うと、アメリカの方が金利が高いからです。1年の定期預金でも3~4%の金利がつきます。日本は0.1%くらいってことを考えると全然違いますよね。ドルで預金したくなったでしょう?そんな人が「円を払ってでもドルを買う」わけです。
みんな考えることは同じなので、そう言うひとがたくさんいたら・・・ドルの値段が野菜のように上がっていきます。