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ドル円の話①

テレビでよく見る「円安ドル高」という言葉、よく分からないですよね。

 

 

簡単に説明すると、1$札という商品を何円で買えるか?ということです。

高い・安いという言葉を使っていますが、いくら以上なら高いとかいくらなら安いとか、そういう決まりではなく以前と比較して使います。

 

 

 

$1=100円(昔)

$1=160円(今)

 

 

 

昔は1$を100円で買えたのに、今は160円持っていかないと買えない!

 

 

この状況を、「ドルの価値が上がった!」=「円の価値が下がった!」と表現しているのです。

つまり、「ドル高」と「円安」は同じ意味と思ってください。

 

 

 

数年前と比べて今はかなり「円安ドル高」になっています。

 

 

 

 

ドル円の5年間の動きです。グラフの左に書いてある小さな「160 140」などの数字が、1$=何円かを表します。(ちなみに、7月13日9:12UTCとなっていますが、UTCは協定世界時、つまりロンドン時間のことです。日本時間ならJSTです。)

 

グラフが上がっているので円が上がっているように見えますが、5年前100円前後で買えた1$が今は160円になっているので「円安ドル高」になっているということになります。

 

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では、なぜ「円安ドル高」になったでしょうか。

 

 

1$札を商品と思ってください。どんな商品でも欲しい人がたくさんいると値段が上がりますね。そりゃ鉛筆とか消しゴムとか、あまり値段が動かない商品が身の回りにあふれていますが、例えばスーパーの野菜なんかは日々変動しています。

 

天気が悪くて不作→商品が少なくなる→買いたい人の方が多い→値段が上がる

 

 

みたいなことです。ドルについても同じことが言えます。つまり今は、円を売ってドルを買いたい人がたくさんいると言うことです。

 

 

 

なぜって?シンプルに言うと、アメリカの方が金利が高いからです。1年の定期預金でも3~4%の金利がつきます。日本は0.1%くらいってことを考えると全然違いますよね。ドルで預金したくなったでしょう?そんな人が「円を払ってでもドルを買う」わけです。

 

 

みんな考えることは同じなので、そう言うひとがたくさんいたら・・・ドルの値段が野菜のように上がっていきます。

 

 

 

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