文系理系を決めのは意外に早いです
2024年07月29日
理系・文系の決定って大学入試以上に大きな人生の選択だと思うのですが、決めるタイミングが意外に早いです。
高校1年生の夏休み明けに最初に希望調査があって、冬には正式決定になるのが一般的です。
思ったより早いですよね。
1番いいのは自分のやりたい事が決まっていて、それに向かっていくことです。。
でも、決まっていない人もいるでしょう。特に中3や高校生くらいになってくると、この時点で何をやりたいという希望がない子はほとんどそのままなんとなくその時の点数で文理選択をして、学部学科も決めないままに大学入試を迎えます。というか、偏差値で決められていくだけで進路選択としては最善の方法とは言い難いと思います。
そうならないために、こうして欲しいということはきちんと親から言いましょう。それは年収でも資格でも、公務員がいいとか医者になって欲しいとか、経済的なことも「この範囲なら出せる」とか、「これは無理」とか(私大の医学部とか、一般家庭にはどう頑張っても無理なもんは無理ですよね・・・)、理系に行ってほしい文系にいってほしい、何でもいいです。それが考える土台になります。率直に「ご家庭の価値観」をお伝えください。これは大切な事です。
もちろん、無理強いしなくてもいいです。あくまで親の意見として伝えつつ、もし「それはいやだ」になればしめたものです。「おや、そうじゃないのかい。どれどれ話を聞こうか」と、なぜいやなのかを足がかりに考えることができます。
そういえば以前こんな例がありました。
本人としては将来何になりたいというものは特に決まっていない。親としては医学部に行ってほしいと思っているが伝えたことはない。それくらいの学力はある。それ、伝えてみましょうよ、と。
で、よくよく本人に聞いてみると医者にはなりたくないという。なぜ?と問うと、「血を見るのはイヤだ。でも資格を取って医療系に進むのは良いと思っている」。そうかそれならば薬剤師でもいいし、仮に医学部でも研究職とか、資格にこだわらなければ医療ロボット開発って手もあるし。医療に携わる方法は色々あるね、ってなりました。
子どもたちが困っているのは「さあ、あなたの自由ですよ。情報はないし、はっきり言わないけど金銭的な制限もあるよ。ついでに言えば漫才師とか食っていけない仕事はやめてね」みたいなことだけ肌で感じていて、親の意思が分からないことです。
ぜひ親からおすすめをしてみてください。考えていくきっかけになります。
ちなみに以前、
理系と文系、どちらがいいのか(収入) | 開智塾丨各務原・関・美濃・美濃加茂・富加の進学塾 (kaichijuku.jp)
↑というポストをしたのですが、これが2022年。その後日経平均も上がって最低賃金も上がり、状況は改善しつつあります。現在の状況が反映されたらどうなるのかは、もう少し歴史の経過を待たなければなりません。(ちなみに理系が平均年収が高いのは、院卒が多いということもあると思います)
ある程度の偏差値がある子にとっては、理系の方が稼げるとかはあまり関係ないかなと思います。