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漢検とか英検とか/暗記の勉強

(塾で実施するのは毎年第3回英検のみです)

 

 

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最近、結構多くの方から「英検や漢検ってどうなんでしょう?」というご相談を頂きます。

 

 

受けた方がいいか?といわれれば、まずはYesです。メリットとデメリット(というか利用法?)を挙げておきます。

 

 

メリット

・漢検でも英検でも、入試のような試験を受けたことがない小中学生にとって「どこかに行って試験を受けてくる」という経験は貴重。

・漢検に関しては3級まで取れるとほぼ大学入試での漢字に困らない。→とはいっても、直接的にすぐ役に立つというより早くから漢字を知っていた方がのちのち国語の勉強で躓かなくてすむ。

・試験日程までの予定を立てて、「毎日○ページ」のような勉強の仕方の練習になる。

・受かりやすい級をあえて受けて、自信をつける・誉めることができる。

 

デメリット

ざっくり言えば、漢検は一夜漬けしちゃったり、英検は「英語ができる」と勘違いするのがデメリットです。以下、多少細かく書いておきます。

・漢検はある程度国語力がある子なら少し知らない漢字だけ勉強すれば受かってしまいます。言い換えると、ある程度国語力があるにもかかわらず知らなかった漢字って結構重要なんですが、それを一夜漬け的にちょっと勉強しただけで受かってしまうと当然すぐ忘れてしまいます。

・英検については、目安となる英語力(例えば3級は中3程度)がなくても受かってしまいますので自分は英語ができると勘違いしてしまいがちです。楽に受かるという点ではメリットと言えなくもないですが・・・

・他の勉強がおろそかになる(割には英語力や国語力が即効的に上がることはない)。

・特に英検で見られる現象ですが、小学生で○級持ってます!みたいな子が妙な自信だけ持っていて中学での勉強を怠ってしまうケースが非常に多い。4級でアルファベットを全て書けない子の率って結構高いです。

・「内申点でプラスになる」は都市伝説。(デメリットじゃないですが)

 

うまい利用の仕方

・何かに挑戦して合格、自信を持たせる目的だと考えると非常にコスパがいいです。

・特に英検では、あまりに無謀な級に挑戦しないこと。時間の無駄です。今まで勉強した範囲内の級を受けるべきです。「不定詞・受動態・比較(中2)」、「現在完了、関係代名詞(中3)」も分からないで3級を受ける小中学生が結構いますが、テスト前にerやestだけ覚えて受かってしまう弊害の方が大きいと思います(合格ラインが7割程度と低いのでなぜか受かっちゃうんです)。普通に勉強している子は中2で4級、中3で3級で良いと思います。小学生はせめて4球くらいまでにしておいた方がいいです。

・試験日程まで少なくとも2ヶ月くらいはある状態でスタートして、毎日どれだけ勉強するというのを決めると良いです。英検でも漢検でも、実施団体が出している問題集がありますので、それを2周はやれるように日割り計算しましょう。

・漢検の勉強は1日20分程度にしましょう。理由は、

①それ以外の勉強がおろそかになる

②そもそも覚えることには一定の時間が必要

だからです。

 

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塾には「英検・漢検にチャレンジ!」という紙があり(塾のテキストに貼ってある全マル用の紙を改変した物)、やったページを書き込んでいくことができます。といっても自習室の壁に紙を貼っておくだけですけどね。人に宣言することの効果ってありますよね。

 

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暗記系全般に言えることですが、覚えることってそれなりの時間が必要です。例えば歴史だったら、1週間で鎌倉・室町・戦国安土桃山・江戸と問題集を解きまくっても混乱するだけなのは明らかです。

 

 

中学生によく言うのですが、歴史・地理なら1週間で1単元まで、「今週は鎌倉時代ウイーク」みたいにして、最初は教科書を簡単にまとめ(1~2日)、次に問題集を数冊やる(問題集3冊を5日くらいで)。

 

 

中3で焦っているキミ。これから年内(12月終わりまで)でもざっくり15週間くらいはあります。1週間1単元でも15単元をしっっっっかりやる事ができます。もちろん1日に歴史1単元ってわけじゃないでしょうから、色んな科目の色んな単元をほぼ網羅できるはずです。苦手単元を優先的にね。ここから半年で一気に成績を上げれるチャンスがまだまだ余裕であります。なんとなく時間を過ごさず、普段の勉強に何をどうプラスしていくのか、考えて行動していきましょう。もし困るなら相談してくださいね!

 

 

 

 

 

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