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浪人を考える基準

ダラダラと書いてスミマセン。結論は最後にありますので、結論だけでいいかたは最後まで飛んでください。

 

 

 

 

開智塾はあくまで国公立を目指す塾です。が、敢えてランクを落とさせてまで数字を稼ぐということは絶対にしません。(もちろん、諸事情によりランクを落としてでも国公立という選択もあるので、そのあたりはケースバイケースです。)

 

 

国公立の平均倍率は前期日程が2.9倍、後期日程が10.3倍、中期日程(主に公立大学)が13.8倍、トータル4.4倍です。普通で言えばせいぜい4人に1人も受からない計算になります。その点、開智塾生は本当によく頑張ってくれていると思います。毎年3分の2くらいは国公立にいきますので。

 

 

といっても、やはり全員ではありません。思った通りの結果にならないことも毎年あります。

 

 

後期も含め希望の国公立に受からなかった場合、私大にいくか浪人するかという選択になります。

 

 

浪人をすすめる場合、一つの基準として「自分よりできないと思っていたヤツが1年後、自分より上の大学に受かったとしたら悔しいかどうか」という話をします。

 

 

要は「後悔しないか?」ということなんですが、高校生には難しい問いかけです。大人はいろいろ経験してきて、後悔というものを知っています。長い人生から考えたらたった1年という思いもあります。だから「後悔しないか?」と言いがちなんですが、大学受験をする子のほとんどは「後悔」という経験そのものをしてきていません。そして1年がとても長いものだと思っています。だからピンと来ないのです。

 

 

 

「後悔」を分かりやすく言い換えたのが「自分よりできないと思っていたヤツが1年後、自分より上の大学に受かったとしたら悔しいかどうか」です。

 

 

特になんとも思わない子には浪人はすすめません。多分そんなに頑張れないでしょう。または、頑張りきって満足できるレベルの私大なりに受かっているということなら、それはそれでOK。

 

 

また、落ちてショックを受けなかった子にもすすめません。多分変わることのない日常が繰り返されて、現役の時と変わらないかそれ以下になる可能性すらあるからです。

 

 

そしてもう一つ注意したいのが、受験前から「落ちたら浪人するつもりです」と言っている子です。こういう子も、浪人してもたいてい伸びません。

 

 

「浪人覚悟で」みたいなのって一見すごくやる気があるっぽいんですが、見方を変えると「既に浪人する=落ちることも考えている」わけです。つまりそもそも本気で受かるレベルの勉強をしていない可能性が非常に高いんです。かといって、親の手前「多分無理」とは言えないので、「浪人覚悟でがんばる」みたいな予防線を張っているわけです。本当の本気でがんばっている子は「浪人覚悟で」なんて絶対に言いません。

 

 

 

浪人して1年後いい結果を出す子には2種類しかいません。

 

・何が何でもこの大学に行きたい、それ以外は絶対イヤだと努力ができる子。

・ろくに努力もしていないのになぜか受かると思っていて、でも案の定落ちて途轍もなくショックを受け現実に気付いた子。

 

こういう子は浪人して1年で結果を出せます。少なくとも納得いくレベルの1年を過ごせます。人生において大きな財産になるでしょう。

 

 

 

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