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京都大学総合人間学部

ノーベル賞受賞者がボンボン登場して沸いている京都大学ですが、総合人間学部という一風変わった学部があります。

 

 

総合人間学部 | 京都大学 大学院人間・環境学研究科 総合人間学部

 

 

1990年代、研究が専門化しすぎて「隣の研究室では何をやっているか分からん」みたいな状況に陥りました。これでは革新的な研究ができないという危機感を元に「学際」という考え方が広まりました。学問分野を広く横断的に見渡して、さまざまな研究を結びつけて新たな地平を切り開く、そんなイメージですね。

 

 

その旗手として登場したのが京大総合人間学部です。1993年にスタートしました。

 

 

カリキュラムに特徴があり、「専攻」と「副専攻」を持つことができます。

 

自分の興味のある分野をメインの専攻にしつつ、他にも興味があったり関連がある学問を履修することでより広く勉強ができるというわけです。

 

もちろん卒業に必要な単位は決まっていますので、何か一つだけを専攻にする場合に比べ、専攻・副専攻の必要単位数は少なくなります。

 

「それ一本でやっている人よりは浅い」という声もありますが、僕はそうはおもいません。

 

そもそも大学では、最初の4年間は一般教養も含め広く浅く、専門に関する勉強も「それなりにやる」くらいの位置づけで、本気でやるなら大学院でどうぞって感じです。だったら4年間の間口の広さをそのままに、専攻と副専攻ですこしだけ深めておいて、いよいよ何か研究したいとなれば大学院から絞っていけば良いというのも一つの方法だとおもうのです。

 

 

近年、中学や高校でも進路やキャリアパスについての教育が盛んで、たくさんの情報に触れられる一方「あれもこれも面白そうで決められない」という子が増えて生きているのも事実ですから、いったん総合人間学部に行って「アレとコレ」を見ておくというのも手だと思います。

 

 

といっても京大ですから、ハードルは高いですよ。覚悟を決めていきましょう。決して無理じゃない、頑張れば行ける!(・・・とF先生が言ってます)。総合人間学部OBに是非その良さを聞いてみてください。神の御声が聞けます。

 

 

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