小学生の国語が大切な理由
2026年01月24日
開智塾での小学生授業のメインは国語と算数、英語です。
といっても、プラスαで月刊テストとして中学生内容の知識を盛り込んだ理科や社会、ことわざなんかもやったりしています。
で、小学生の国語がとにかく大切な理由ですが。
言うまでもなく最近の子たちは読み書きの力がすごく落ちています。スマホやタブレットの影響は皆さんご想像の通りです。昔のように漢字ドリルや計算ドリルも厳しくないですから、基本的なレベルで怪しい子がたくさんいます。
今日は、またちょっと別のお話で。
小学校の国語は、キチンとしたテキストでやると、論理的な思考力や読解力、国語に留まらないたくさんの知識を手に入れることができます。時々ものすごく物知りな小学生とかいたりするのですが、国語の文章から知識を得ていることも多いです。
塾で使っているテキストはちょっと難しめで自力で読むのは結構大変です。割としっかりと読み解く力が必要です。
もちろん皆さんそういう練習はあまりしてきていませんので、授業中に一つ一つ紐解きながら、周辺知識とともに理解していきます。
一緒に読んで説明を入れて上げることで、「そういうことかー!」とか、「え!?僕とは意見が違うな」みたいなことがたくさん起こるんですね。
例えば。
国語を苦手としているひとは多いと思いますが、多くの人が「筆者の考えや気持ち」にとらわれています。でも国語って、筆者ではなく出題者との対話なんですよね。本文という素材を用いて、出題者と対話しているんです。視点が全然違いますよね。だから「筆者が書いた文を出題者はどう理解して問いにしているのか?」ということが本来国語の点を上げるコツなんです。
もちろん一朝一夕に出来る物ではありません。教えるにもたくさんの周辺知識が必要ですし、出題者の意図がどこにあるから今回は「5字で抜き出せ」なのか、そういったことを教えながらやっていくと、一気に正答率が上がっていくわけです。
とはいっても、やはり根本的に語彙力は必要です。そもそも言葉を知らないとどれだけ勉強しても理解出来ないままで終わってしまいます。
国語を弱点にしてしまうと、中学高校で本当に苦労します。算数が数学になり抽象化されるときに一気に付いていけなくなります。理科で気候を学ぶとき、シベリア気団が冷たいのだということがピンと来なくなります。英語の主語や動詞といった文法用語そのものが分かっていないので中1ですぐ躓きます。知っていると知らないとではとても大きな差になってしいまいます。国語の勉強はかなりの部分そういう「基本的な思考力」を補ってくれます。とても大切です。
おうちではできるだけ語彙力をつけるということを目標にしていただけるとよいと思います。場合によっては漢字検定なんかを利用するのも有りだと思いますし、少し背伸びした本を読ませるということでもよいと思います。好きな分野なら大人向けの雑誌でもよいと思います。
現代の生活では、そう言ったものに触れる機会はほとんどなくなりました。
新聞を取っている家庭も多くはないですし、街の本屋さんもほとんど消えてなくなりました。イオンの本屋さんなんかは売れる本しか置いてくれませんので、「背伸びして難しい本を手に取ってみる」という経験そのものをほとんどの子がしていません。
意識してそういうものに触れさせてきたかどうか、小学校の高学年になると一気に表面化します。手遅れではないのですが、大きな差が付いてしまっているのが現実です。
もしこれを読んでくださっている保護者さまで、まだ小さいお子さんがいらっしゃるなら、本を読ませる事はとにかく継続してください。1~2学年上の本に少しでも触れさせ続けてください。時には栄の丸善や名駅三省堂で1~2時間過ごしてみてください。Amazonではなく本屋さん。便利さと引き換えに失ったものは本当に大きいと思います。
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ここからは独断と偏見の世界。
一時期、芥川賞と直木賞が陳腐化しました。代わって台頭してきたのが本屋大賞です。
「全国の書店員の投票による」と銘打って話題になり、今や芥川賞・直木賞より売れるほどだそうです。
でも近年、「売れる」が重視されすぎること、SNSで話題性があったりメディア露出が上手な人が選ばれる傾向にあるように思います。ほとんどラノベと区別がつかないような本とか。悪い意味でオタク化している気がします。
よくよく考えたら、書店員さんが選ぶなら新作や話題作である必要はないはずです。
僕はコッチを推します。
新作話題作だけではなく、古典の名作もカバーしてくれています。ぜひ本選びの参考にしてみてください。


