420点前後から450点を超える壁
2023年06月30日
開智塾にはたくさんの450点以上がいます。
と同時に、420点±10点あたりの子もたくさんいます。
この違いについて真剣に考えてみます。
そもそも学校の勉強の理解という点において380点以上を超えてくるとそんなに差はありません。どの科目もだいたい分かっていますが、端的に言えば↓のような違いがあります。
450点→絶対に全部分かるようにする、100点を目指す
////////////////壁/////////////////
420点→自力で出来る範囲でがんばる、1つくらい間違えるのは仕方ない人間だもの。
380点→やらなきゃいけない事はだいたいやってる。がんばってる俺。応用は難しいのは出来なくても仕方ない。
だいたい当たってるんじゃないですか?どうでしょう。
今回は420点くらいの子を対象に考えて見ますが、まず勉強の方法論についてです。
420点取れている子は、もう自分でやれる範囲の事は大抵出来ています。もう一段レベルを上げるには分からない物を完全に絶滅させるための努力が必要です。各科目、どうしたって自分だけで解決出来ない問題が出てきているはずです。解答解説を一生懸命読むのは偉い、立派ですが、それでは出来るようになりません。読んで分かることと自分で0から解けるのは大違いです。すでに解ける問題ばかり何度もなぞっていても点数は上がりません。分からない物を探して(つまりいろいろな問題に当たって)分かるようにすると言うことに時間を使いましょう。
自分だけで勉強していると、問題集や参考書などの解説を読んで理解しようという行動が中心になります。解説というのは(特に数学は)読んで分かるように書いてあります。そういうもんです。読んで分かることは当たり前で、それは参考書屋さんの努力です。でも残念ながら一番重要なことが書かれていません。それは「あなたがどこで引っかかっているのか」です。これは自分で自覚できているようで意外に出来ていないものです。僕らは何回か質問されると気づきます。いつも「この子はどこで引っかかっているのだろう?」と考えて教えているからです。だから質問しに来ましょう。
英語や社会などの暗記科目で点数が80点台だったりする場合は、そもそも暗記量が足りません。英語は「文法」などと立派なことを言ってても、所詮暗記科目です。特に中学の勉強で「400点を超えるレベルの子に理解できない文法」なんぞ出てきません。要するにテストで書けるかどうか、ミスをしないかどうかです。漢字一文字、英単語一つ、確実に書けているでしょうか。ピリオド、コンマ含め、教科書の文章はどこが穴抜きになっていても埋めることが出来ますか?どのパターンの英作文も自信を持って作れますか?
結局のところ、「わからない問題を根絶すること」と「ミスをしないこと」、どちらも根っこは同じで「100点を取る気かどうか」にかかっています。450点を超える子たちはそもそも100点を狙っているので、分からない所を本気で聞きに来ますし、ミスを絶対に出さないために日々工夫と努力をしています(特に工夫は大切です)。
このどこかにちょっとした甘えがあると、420点くらいで止まります。450点を超えたかったら、塾の暗記テストや宿題を完璧に100点を目指してください。「1つ間違えた」と「完璧に出来た」は雲泥の差です。それにどこまで本気になれるかが大きな差になります。
ちなみに最後にして最大の壁は「ミス」です。ケアレスミスだとか凡ミスだとか言っているうちは絶対に450~460点で止まります。それ以上に行きたかったらミスを出さないための普段から努力が必要です。がんばりましょう。
今回のテストでは、410~430点くらいの子がたくさんいます。点数を上げた子がたくさんいるのでとても素晴らしいです。これを維持してさらに上を目指すには、もう一段意識レベルを上げましょう。絶対に分からない問題を残さない、絶対にミスを出さない。この2点です。これに本気で取り組み始めて半年~1年たつと、460点を超えていけるでしょう。
そもそも開智塾は今回も全学年とも平均点が410点を超えています。中2~3になると430点くらいになります。悪くない。というか、かなりいい。でもそれで満足じゃないです。もっと上を目指していきましょう。