税理士・会計士という仕事
2021年09月16日
就活?といわれるとちょっと違うかもしれませんが、将来の目標として時々出てくる資格です。
まず、税理士と公認会計士では全然資格の難度が違います。税理士<公認会計士です。
税理士は商業高校の子でもがんばって取ってたりしますが、公認会計士となると名大経済学部でも年に数人位じゃないでしょうか。名大経済とはいえ会計士を目指す人はそもそも多くはなく、そもそももっと上位大の人たちが目指してる印象ですね。
どちらも会計、すなわち帳簿の仕事ですが、税理士が個人~企業まで幅広く税務申告を手伝う身近なお仕事なのに対して、公認会計士は上場企業の決算になくてはならない資格となります。
上場企業は有価証券報告書という決算書を定めに従って公開しなければならず、そのために監査法人と呼ばれる公認会計士の集まる会社によって決算が適正かどうかの承認を受けなければなりません。細かい用語が違ったらスミマセン、そこら辺はおおまかに。
上場企業の決算となると、関連企業が数百社とか、国際的な企業会計を行っていたりしてそれはもう大変な事なので、1人じゃとてもできません。監査法人という会計士集団の会社のなかでもチームで会計監査に当たることになります。
税理士試験は合格率20%前後、毎年3万人くらい合格ということですが、それにたいし公認会計士は合格率10%(これでもだいぶ上がりましたよね)、年に1300人程度しか合格しないそうです。現登録者が公認会計士4万人に対し、税理士は約2倍の8万人程度いるそうです。
さて、これらの仕事は難関資格なのですが、みなさんが独立して事務所を構えているわけではありません。会計士も、みんながみんな監査法人に所属しているわけではありません。(というか、大手と呼ばれる監査法人がそもそも3~4社しかない上に寡占状態でそんなにキャパシティがない、上場企業にも限りがありますしね)そこで人気なのが「資格を取って企業に就職」というパターンです。企業内税理士とか、企業内会計士というわけですね。
どんな会社もそうですが、基本的に自分の会社の会計は自分でやらなければなりません。経理とかそういうやつですね。ところが税務や会計の専門知識を持つ一般社員はそう多くいるわけではありませんし、何でもかんでも難しい所は外部委託というわけにも行きません。そこで、税理士や会計士資格を持つ社員が必要になってくるわけです。
知り合いに、某電力会社で働く傍ら公認会計士資格を取得したという化け物がいますが、毎日仕事をして勉強して、数年掛けて取ったそうです(とはいえ、会計士の資格は一発試験ではないので普通に数年かかるものです)。そうなるとより専門的な仕事をできる上に、資格手当などの給料も上がります。ちなみに、これは一般企業だけではなく公務員でも可能です。
あとちょっと特殊ですが、税務署で規定の年月勤め上げるとその後税理士資格を与えられます。国税専門官で23年、大卒なら45歳ってところでしょうか。
税理士にしろ公認会計士にしろ、その資格を持っているから自動的に食っていけるということはないと思います。むしろ、自分自身が食いっぱぐれている税理士・会計士も多いンじゃないでしょうか。よって、おすすめは資格を持ちながら大きな企業で働くというところでしょう。