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ソフトウエア業界とは。

ITやソフトウエアと一言で言っても、実は結構幅が広いものです。

 

 

大きく言えばドコモやNTTもITと言えばITです。通常は通信というくくりになる気がしますが。

 

 

今回はITのなかでも、ソフトウエア、アプリを作るという観点から考えていきます。

 

 

 

アプリもまたさまざまで、単なるゲームからビジネスユースのアプリ、大きな機械を動かすためのアプリケーションなどさまざまな物がさまざまな所で開発されています。

 

 

 

さらに、ゲーム一つ取っても、スマホ向けやPC向け、コンシューマー向け(スイッチやプレステ)さまざまにわたります。

 

 

 

スマホ向けゲームだとDeNAやCygames、Greeなどが有名でしょうか。

最近のゲームは任天堂スイッチやプレステと相互乗り入れしてオンラインでつながっていたりするのが普通になってきていますので、PC向けというくくりというよりオンラインゲームという言い方の方がいいかもしれません。例えばカプコンのモンハンや、フォートナイト(Epicgames)などは全てオンラインでPCからもスマホからもスイッチからもPSからも同時にプレイできるようになっています。

 

 

 

 

では、そもそもニンテンドーやソニーという会社はどうか。これらの会社はどちらかと言えばハードウエアの会社と考えた方がいいかもしれません。ニンテンドースイッチやソニーのプレステという機械そのものを作るにはそもそも機械メーカーとしての力が必要になります。これはゲームアプリだけを開発する会社とは大きく一線を画するものとなります。(したがって会社の規模も比べものにならないくらい大きくなりますし、就活でも別次元で人気が高いです)

 

 

 

 

話を戻して、そんなわけでソフトウエアですが、まずゲーム業界に限って言えば「ゲームが好き」と言うくらいの感じでスマホゲー向けの会社に就職することはお薦めしません。

 

 

恐らく今世界で1、2を争うくらい人気のゲームが先に挙げたfortniteでしょうが、現在appleと係争中です。アメリカでの知的財産関係の訴訟はとんでもない巨額な賠償金が平気で発生しますので、この会社が今どれほど人気であろうとも明日どうなるか分かりません。

 

 

 

国内に目を転じても、ゲームに詳しい方ならご存知かと思いますがセガやバンダイもそれ自体で生き残ることはほぼ出来ませんでした。かつてはハードウエアを作っていたりしたのですけどね。

 

 

 

というわけで、ゲーム関係について、まずゲームアプリを専業で開発している会社は本当に数年先が闇なのでちょっと積極的にはお薦めできません。なかで働いている人たちも転職を繰り返して、秒で会社を移るのが当たり前の人たちなので、東大の院を出るくらい優秀じゃない限りはなかなか・・・つまり、任天堂かソニーあたりの巨大ハードウエアメーカーに就職しない限り、ゲームはプレイヤーとして楽しむのが正解だと思うのです。現在の状況から考えたらちょっとゲームアプリ開発は怖いですね・・・

 

 

 

もちろん、ソフトウエア開発はゲームだけではありません。

 

 

 

最近注目されているAIなどの分野は、「大学発ベンチャー企業」というのが一つのトレンドになっています。大学の研究者が大学に資金を得て会社を設立、大学と共同研究するという関係です。

 

 

 

これはソフトウエアに限らず製薬やロボットなどのさまざまなベンチャー的ジャンルに大学名という一定のお墨付きを与えて、資金調達をはじめとする会社の運営をしやすくする仕組みです。大学研究室だけではどうしても特許で金を稼いで研究資金にするということが出来ないですしね。

 

 

 

ところが、これは別で述べる「ベンチャー」ジャンルの話になりますが、そもそも「ベンチャー」という界隈自体が結構得体が知れず、素人には判断がつきづらい。結構怪しいモノも多いですし、そうでなかったとしてもほとんどの会社は数年で消えていきます。投資する人も、中身をきちんと分かって投資している人は少ないといいます。(専門性が高すぎる)

 

 

 

確かに、大学発ベンチャーといえばかっこいいですし、そうしたものにお金を投じる投資家も多いです。一般企業ではなかなか取り組めない技術特許を持っていたり社会問題の解決や宇宙開発などを目指しているとカッコイイ物ですが、ちょっと考えものです。民間でビジネスにならないのは、そこにはニーズが(とりあえず今のところ)ない可能性が高いからです。ニーズがない物はいずれ人もお金も離れます。

 

 

 

※ちなみに、余談ですが「日本の銀行はベンチャーや未来的技術に投資しない」とよく言われますが、それは日本だけではありません。そうした技術や知財に投資するのは銀行ではなくベンチャーキャピタル(VC)です。新規上場する企業(IPO)の株主構成を見ると分かりますが、

 

 

 

これはつい先日上場したrettyという会社ですが、一番下にある「主要株主」のところがほとんどVCやIT企業であることが分かります。こうした企業は、投資した会社を上場へ導き、株価の値上がり(キャピタルゲイン)を狙う専門業者なわけです。特殊なノウハウが必要ですし、一定の確率で損失が発生するでしょうから、銀行の仕事とはちょっと違いますね。僕も銀行員時代にある企業をVCに繋いだことがあります。

 

 

 

 

 

 

 

他には産業用のソフトウエア開発というのもあります。工場の機械を動かすソフトウエアとかそう言うものですね。ちょっとマニアックというか、普段一般の人の目にはそんなに触れないのでなじみが薄いのですが、

 

 

シーメンス

キーエンス

(年収が高いことで有名ですね)

 

 

あたりが、結構近いビジネスだと思います。

 

 

就活を経験した人なら分かると思いますが、ここらあたりの企業が注目されるのは年収とそれに伴う怒濤の営業だったりします。もちろんソフトウエアやハードウエア設計などさまざまな分野で産業機械を支える会社なのですが、それだけでは留まらない「会社としての顔」を持っていますので、個別に調べる必要があると思います。

 

 

 

参考までに、キーエンス

 

「30代で家が建ち、40台で墓が立つ」とか、面白い表現ですね。ははは…ハハ…

 

 

 

実は卒業生の子で「キーエンスに行くことにしました」という子がいましたが、その子はこんなことでびびるような子じゃなかったです。

 

 

 

「大学に行って色々経験して内定もいくつかもらったけど、1番自分の力試せそうなんでキーエンスでやれるだけやってみようかなと思って決めました」という、超イカした野郎でした。大人のみなさんはおわかりとは思いますが、このタイプの人ってどんな業界行っても成功しますよね。そんなヤツラがゴリゴリ頑張って生き残っていく、そんな世界です。

 

 

 

 

いずれにせよITやソフトウエアは時代の先を走っていますが、もう何十年も前から淘汰の波にさらされまくっています。大切なのは「どんな技術を持っていて、今後どう社会に貢献していくか」で は あ り ま せ ん 。ITに必要なのは、どう社会が変化しても耐えていける企業の体力、必要な技術は買収できる資金力、つまりは企業規模です。

 

 

 

異論反論あるでしょうが受け付けません笑

 

 

 

 

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