勉強にはきちんと成果を求めてください
2020年03月16日
良いのか悪いのかはともかくとして、子供の仕事として勉強が割り当てられてから半世紀くらい。今やすっかり子供は「子ども」でも「お子さま」でもなく「小さなお客さま」となりました。
今の時代を哲学の世界では「新自由主義」と言うそうですが、新自由主義の元では全てのものがお金に換算されます。時間も空間も精神も文化も全てです。
お金に換えられないものは価値がない物と見なされて消されていきます。全ては自己責任だそうです。消されたくなければお金に換えられるような価値を身につけよ、と。
そんなわけで子供たちの勉強も、きっちり成果を求めていかねばなりません。残念ですが。
だからといって、「次のテストで絶対何点以上とりなさい!」というのはうまい手ではありません。営業でいえば「来月30件新規をとってこい!取り方?しるか!!ビジネス塾に金払ってるんだから点数上げろ!!」というのと同じです。
「上手な羊の飼い方」のような本があるとおり、いかにして人を動かすかということについてはかなり研究されていますが、ぶっちゃけてしまえば「人それぞれ」と言うことにつきます。だからこそ僕たち塾の人間は、一人一人をみることにこだわって「この子にはこういう指導を」ということを心がけるわけです。
さて、子供のことを1番よく知っているのはお父さんお母さんです。これは間違いありません。勉強に限らずですが、「とても動かないことをよく知っている」のです。
長くなりましたが、新自由主義においては社員をいかにしてうまく働かせ、その時間を金に換えていくかが非常に重要なポイントです。そのための本が、本屋さんには大量に並んでいます。
そう、子供に動いて欲しかったら、行くのは勉強の棚ではありません。ビジネス書の棚です。
ビジネス書は、「いかにして人をうごかすか」「いかにして自分が優秀になるか」と言うことについて、非常にシビアに時間とお金という二つのパラメータを用いて描き出します。
これを勉強に用いないのはもったいない。ぜひ、ビジネス書の棚の「出来る営業マン」的なタイトルの本を見てください。勉強にすぐ役立ちTIPSが大量に手に入ります。
ただ、ただし。
もちろんそういう本を読んだからといってすぐ出来るヤツになるわけではありません。そりゃそうですよね。そこにあるのはあくまで出来るヤツのツールの紹介です。やり方のアドバイスです。実践して工夫して、色々自分に合うものを探す努力を怠ってはいけません。
それができるひとは、まぁそもそも結構出来るヤツなわけですが。
開智塾のいろいろなやり方には、実はこういうものと結構シンクロするところがあります。マネしたわけではないのですが、結果として同じような形になったと言うものがいっぱいあります。基本的な考え方は同じなんですね。
おうちでもぜひ実践してみてください!