学校が始まりますが気をつけておきたいことを。(3)ラスト
2020年05月24日
このシリーズ3回目ですが、最も大切なことかもしれません。
塾生の皆さんには、個別にもちろんお伝えしています。(内容は人によりますので、これよりもっと手前の段階のお話をしている子もたくさんいます)
「今は夏休みだ」ということです。
日程的に皆さんの夏休みが今まで通りではないことはもう分かっていると思います。甲子園をはじめ多くの部活の大会が中止になって学校で(またはオンラインで?)勉強する時間となるでしょう。
ということは、前々回(このシリーズの第1回目)書いたとおり、人によっては学校に合わせなければならなくなるという事を意味します。
これまでずっと「夏は差がつく」と言われてきました。それは良くも悪くも学校という決まった時間空間から解放され自己管理を求められることを意味します。学年により多少違うとは言え、1~1.5ヶ月、つまり1年のうちの12分の1以上をまるまる自由時間としてもらっていたわけです。これを「自由=遊び」ととらえた子と、「自由=自分で課題を設定してやる」ととらえた子の差だったわけです。
もう分かりますね?
この3ヶ月は、この時間だったわけです。もう終わりですが。塾生の皆さんにはさんざんに言ってきました、夏休みの代わりだよ、今が大事だよ、と。
「そんな、今さら言われても!」という人。今が最後のチャンスです。6月から学校が再開といっても、前半はほぼ通常の授業は機能しません。予定通り言っても6月真ん中から、それでも最初は「やるべきだったことを何とか取り返す」ことに時間を使うので精一杯のはずです。ですから、まずこれから1ヶ月はまだ自分で課題を設定して夏休みのつもりでやるべき時間が与えられています。
もっといえば、この状態は6月いっぱいではとても終わりません。本来やるべきはずだったことをここから取り返すのはもう不可能です。物理的に。時間がありません。それこそ年度の始まりを9月に持っていくくらいの逆転技を繰り出さない限りはもう回復は出来ません。世界がこうだから仕方ないのですが、ある意味まだまだ混乱が続くわけですから、混乱の中「今からでもしっかりやろう」という時間は残されているわけです。今からでもなんとかやりましょう。
ここをドブに捨てると、恐らく向こう数十年にわたって大きなダメージとなるでしょう。悪いのは時代でありタイミングであり、ひょっとして親か学校か政府かもしれません(開智塾では決してありません笑)。でも、ダメージを受けるのはみなさんです。早く気づいた者から走り出すという受験の原則はここでも生きています。
皆さんそれぞれが、「夏休みには何をすべきだろう」ということを考え、今すぐそれに取りかかってください。
ちなみに受験生(高3は当たり前として、中3や高2も)のうち、ちゃんとやっている子には「入試の過去問に手をつけなさい」という話をしました。今やっておかないと、この先の1年が全く違ったものになってしまいます。恐ろしい・・・。