速単の本当の使い方(高校生向け)
2019年11月01日
速単・・・Z会の速読英単語です。
ご存知の通りのアレですが、これは単語帳ではありません!
受験生なら、これを単語帳として使っている人はほとんどいないでしょう(一部の学校で単語帳として採用されていますが、単語帳としての質が低いわけではありません)。
これは、「速読」のほうに重きを置いて使うと、劇的に長文読解力が上がります。少なくとも損はしませんし、非常に短期で力が伸びるので信じてやってみてください。
対象は高2、3、マーク模試などで6割くらいある子をイメージしています。それ以上の子ならなおさら効果は絶大です。
使うのは「必修編」(入門編ではない)です。だいたいセンター英語と同じくらいの文章レベルです。上級編は、阪大以上を狙っている子以外は不要です。捨てましょう。
見開きの左に英文、右に日本語が載っていますね?
次のように使ってください。
1.左の英文を、まずは通常の授業での読み取りのように1行ずつ訳しながら(場合によっては日本語を見ながら)読みます。意味をしっかりつかめるよう丁寧に。
2.次は、英語をそのまま日本語に置き換えながら読んでください。
「I play tennis.」だったら「私は、する、テニスを」と。語順を変えないのがポイントです。このとき、抽象語やいくつも意味があるような単語は、自分なり代表的な訳を一つ当てて文脈を理解しましょう。
「They made me busy.」だったら「彼らは、作った、私を、忙しく」で十分意味分かりますよね。この感覚が大切です。いちいち「この場合のmakeは使役で~」とか考える必要なんぞ全くありません。
3.最後ですが、英文をそのまま頭から読み、日本語にしないで脳内にイメージしましょう。
「I play tennis.」だったら、そのまま「I play tennis.」で頭の中にテニスをしている姿をイメージしつつ、どんどん進んで行きます。抽象語は自分なりの解釈でイメージしてください。そしてそのイメージを使い回して、定着させましょう。
これで1セットです。1つの長文につき、上記の要領で3回読む、これを1セットとして、1日に5本長文を読んでください。しかも、これは「通常の勉強時間以外で」です。風呂だのトイレだの、全ての「死んだ時間」を生きた時間に変えてください。防水のスマホがあるでしょう!
そうすると、1つの長文を読むのにゆっくり時間なんか掛けていられません。だいたい1pを1セット(3周ですね)読むのに10分程度です。慣れてくるともっと速くなります。何なら最後はもう細かい事おいといて勢いで。
(だって、日本人だって日本語の新聞を読むとき、細かい1文字1文字まで読み落とすことなく丁寧に拾って読みませんよね!?つまり、「読めるようになる」と言うことは、一方で「所々読み飛ばしても意味がきちんと把握出来る」と言うことでもあるのです!)
なにがなんでも1日5本、長文5本、進めてください。速単必修編は2週間=14日で終わります。これを2周します。つまり1ヶ月です。
そうすると・・・センター英語で時間が余ります。長文はほとんど点が取れます。人によっては170~180(200点中)取れちゃうでしょう。たった1ヶ月ですよ?すごくないですか?
分かる人には判っていただけると思いますが、これは魔法でも裏技でも何でもありません。
1ヶ月、ちょうど良いレベルの長文を読みまくって「英語漬け」になると言うことなんです。しかも速さを競いながらなので、受験には効果てきめんです。分からない単語は横に書いてあるわけだし、読めるようになるに決まってます。
これは僕は自分で実践しています。高3の後半、ちょうど今くらいの時期でしたが劇的に点数が上がりました。文法が嫌いだったので、なおさら長文で取れるのはたすかりました。で、センターでいつも85%取れました。90%は行かなかったです。正直、そこまで取るにはもっときちんと文法などの勉強が必要です。が、切羽詰まっている人なら細かい事はいいっすよね。
英語が苦手でにっちもさっちもいかないという人。ほっといたらどうせ爆死するだけなんで、それくらいだったら一度信じて試してみてください。ただし、絶対に1日も怠けず徹底して上記の事を実践してください。
特に高校3年生のみなさん。今日は11月1日ですが、まだ2次試験までまだ高校生活の9分の1は残っています。4ヶ月あります。まだまだいろんなことが出来ますよ。焦って入試問題ばっか手を出すのではなく、苦手単元の克服に全力を注ぎましょう。長文読解だってまだまだ上がります。頑張りましょう!!!