社会の暗記/教科書をうまくまとめる事なんてできない
2020年05月09日
お送りした通信の中でもちょくちょくお話が出てきている「社会の暗記」についてです。
過去に親子塾で暗記の仕方をテーマにお話しさせていただいておりますので、一応直近の動画は置いておきます。
さて、本題の「教科書をまとめる事は出来ない」という点についてです。
まず理由は「すでにまとめてあるから」と、「文章になっているから」です。
プロが削りに削って大事なものだけを残した文章を、小中学生がさらに自力でまとめるというのは困難です。だからといって「読むだけで分かる」というのもまぁ無理であることはおわかりだと思います。
ですので、やはり王道の「ノートまとめ」にどう持っていくかの話です。
まず第一の目的を、「継続的にやれる」事においてください。好きになるわけでは(きっと)ないので、「これなら何とか普段ちょこちょこやれる」「言われたらこれをやればいいんでしょ?」くらいには方法論を知っていれば、何もしらない子よりも遥かに強いということになります。
その方法論ですが、おそらく最もやりやすいのが『徹底して箇条書き』です。
例えば、↓は地理の教科書の一節です。
これをまとめるのは至難の業ですから、箇条書きにします。
奴隷 | 16世紀以降、千数百万人をヨーロッパ人が連れ去る。
北アメリカと南アメリカへ。 |
植民地 | 1950年代以降、第二次世界大戦後に次々独立。 |
ポイントは2つです。
まずは
太字 | 太字についての説明文
2行にわたっても構わない。単語の羅列でも可。 |
という組み合わせを次々に作る事です。
よく見ていただけば分かりますが、説明は教科書の文章からそれほど変更していません。してもいいですが、教科書は上に書いたとおり文章で書かれていますので、必ずしも「太字→説明」の流れになっていないんですね。説明があって、その流れで太字が出てきたりします。この順序を変えるだけで「まとめた」感が出ます。
もう一つは、「数字は拾う」ことです。実はテストでそれほど数字や年号ばかり問われるわけではありませんが、数字を拾うクセをつけておかないと、時代や年代の感覚、数量の感覚などが養われません。大変ですが避けては駄目なところです。あと、数字を入れた方がまとめっぽいですね。
この「数字を拾う」ことの派生ですが、「図をできるだけ写す」も大切です。
↓は教科書の同じページです。
このページで言えば地図とグラフは、もう絶対写しましょう。面倒でもやった方がいいです。なんなら右上の歌っているおっちゃんの図も描いていいくらいです。楽しく続けられるのであれば、その他なんでもありです。
こうしてノートまとめをしたら、ぜひ塾に見せに来させてください。めっちゃ誉めておきます笑 そういうことって結構大事ですよね。第三者に誉められたらまた違うものです。
というわけで、ノートまとめ編でした。