小学生→中学生の英語
2023年11月19日
いいとか悪いとかの話ではないのですが、小学校で英語が必修化されてから、中学生の英語のレベルがすごく下がったと言う話をよく聞きます。※
※とはいえ開智塾の内部ではそんなに感じないのですが、出入りの業者さんや他塾の方、中学生で途中入塾されてきた方などを見ると全国的に同じような傾向にあるようです。
小学校での英語は「英語に楽しく慣れましょう!」って感じなんですが、中1の教科書の最初の単元(Lesson1とかUnit1とかの前にある「Warm Up」などの単元)では、「曜日や月名、be動詞やいくつかの一般動詞、助動詞can」は既習済みという扱いになっています。
つまり、これらを使った文章は読めて書けて当然です、というところからスタートしているということです。
が、ちゃんと読み書き出来るかといえばそうではないだろうと言う自覚は教科書会社にもあるようで、次の単元(Lesson1やUnit1)はどうなっているかというと、
(New Crown)
(New Horizon)
と言った具合に、小学校内容の復習としてbe動詞の疑問や否定、一般動詞の疑問や否定、canを使った文の疑問や否定がまとめてあります。
それでも以前の教科書(今の高校生以上くらい)だと、ここまでの内容で1学期まるまる使っていました。
で、現行教科書はこのあと
Unit2
This is ~
What ~?
Unit3
Where ~?
I want to ~(※不定詞自体は2年生で履修)
How many ~s
Unit4
命令文・禁止
What time ~?
What 名詞~?
Unit5
like ~ing(※動名詞自体は2年生で履修)
be good at ~ing(※ 〃 )
be動詞・一般動詞の過去形
Unit6
三単現のs
Unit7
彼・彼女などの代名詞や再帰代名詞
Whose ticket ~?
Unit8
現在進行形
Unit9
want to~
Unit10
一般動詞の過去形
Unit11
be動詞過去形
過去進行形
これが1年生の内容です(New Horizon版)。
表現を重視しているのでしょうが、学習するということになると「これはこういうものとして覚えましょう」としか言いようがないものがたくさん出てきてしまいます。
すると、
What’s does you baseball play?
とか書いちゃう子がたくさんいるという状況になります。
そもそも「動詞」という言葉の意味が分からない子もたくさんいます。いわんや形容詞・副詞・前置詞をや。
こんな状況なので、フォニックスとかスラッシュリーディングとかそんなのは正直めちゃくちゃどうでも良くて、その前にまず
ごくごく基本的な文法事項をきちんと整理して、
暗記して、
書ける
ということを小学生の内に意識していきましょう。じゃないと中学での英語(=5科目の一つとして点数化される)が悲惨なことになります。
というわけなので、開智塾での小学生英語は相変わらず読み書き暗記が中心です。楽しくはないかもしれませんがしゃーないです。