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中学3年生は、そろそろ文系理系も考えないといけない

その前に高校入試が!という声もあるのですが、ちょっと別の次元のお話です。

 

 

実は高校入試よりもっと大きな人生の一大イベント、「文理選択」がもう1年を切っています。この選択ってすごく大きいですよね。高校入試よりも遥かにむちゃくちゃ大きい選択です。

 

 

どこの高校でも1年生の2学期あたりで文系・理系を決めます(ので、現在高校11年生はもう決定しています)。そして2年生のクラスから文理が分かれてクラス編成がなされます。

 

 

人生における選択肢としては、超巨大な選択ですよね。けど、結構何も考えないで「こないだのテストで物理が悪かったから文系~」みたいな人がたくさんいます。

 

 

文系であれ理系であれ、どっちに進んでも苦手科目の一つや二つは誰でも出てきます。できるできないで選ぶのではなく、どっちに進みたいのかを考えましょう。そうでないと、いざ苦手科目で行き詰まったときに「がんばって何とかしなきゃ」という原動力になりません。

 

 

原動力にならないどころか、「物理嫌だから文系~」「社会きらいだから理系~」みたいな選択をする人は、この時点で一度「捨てる」という選択をしています。人間、一度これを知ってしまうと次も同じ事をするようになります。「文系にしたけどやっぱり数学きらいやわ~数学なしで受験する~」みたいな感じですね。一つ捨てると2つ3つと、躊躇がなくなります。これは本当に怖いことです。

 

 

たとえば数学を捨ててしまうと、まずほとんどの国立大学は受験できなくなります。多少の傾斜配点はあれど、国立大学はほとんどの場合理系も文系も共通テストで全科目を受けるように指定されています。数学がないだけでまず受けられないとなります。これは痛い。理系における古文漢文、社会も同じです。ほぼ全ての国立大で要求されます。

 

 

では苦手科目はどうしたらいいか。

 

 

たとえば数学が苦手な人は、まずそもそも逃げずに正面からやる必要があります。でも、得意になる必要はありません。足を引っ張らない程度でいいんです。少なくとも国立に行くというレベルなら、多少数学が弱くても足を引っ張らない=全国平均くらいとれていれば、他の科目で稼いで合格する事が出来ます。(名大以上になると全部出来なきゃダメですよ!?)

 

 

 

「大変なら無理をしない」「嫌ならやらない」と言うことに慣れてしまっているのが現代の子どもたちですが、一方で「その分選択肢がかなり狭まる」という代償を払っていることをゆめゆめお忘れなきよう。

 

 

 

 

 

 

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