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医学部は生物・化学ではないのです

国公立大の話です。

 

今は医学部はほとんど「物理・化学」で受験します。

 

 

昔は生物・化学の組み合わせが鉄板でしたが、今は9割以上の学生が物理化学です。

 

理由は

・大学に入ってから生物を基礎から学べる

・生物化学にすると他の学部を受けづらい

・医学の勉強に物理・化学の知識が必要

このあたりでしょうか。

 

 

文系志望も同様に、基礎物理・基礎化学(今は「基礎」とついた理科科目が2つ必要です)がオススメです。

 

基礎生物でもいいんですが、はっきり言って現代の生物は超難化しています。

 

理由は単純です。

特にこの20年で、分子生物学、遺伝、進化、生態系などの学問的な内容が加速度的に進化し、そのまま受験生物の内容を変えてしまったからです。もはや別科目と言っていいくらい中身が変わってしまいました。

 

 

たとえばヒトゲノム解析。2003年に概ね完了。(完全解読は2022年といわれています)

 

この知識が今は受験生物に盛り込まれています。

 

90年代のセンター生物では、すい臓のランゲルハンス島についてはα細胞、β細胞くらい知ってれば良かったですが、今は違います。血糖値の時間変化グラフ、食後・絶食時のホルモン変動データなど。(共テレベル)

 

 

しかも、(これは昔からですが)生物は「その知識が、どういった実験・研究によって発見されたか」を素材にして出題されます。高校生が知るはずがないのですが、深く理解している子は「あ、あの知識が問われている実験か!」って感じの問題が多すぎるのです。単なる知識詰め込みだと、「この実験はなにを確かめているのだ?」で終わってしまいます。

 

 

もちろん物理や化学が進化していないわけではありませんが、「高校生に問うレベル」という点では、大きく進化はありません。

20年でF=maが覆されるような劇的な学問的進化があるわけがないし、かといって量子力学を受験で出すわけにはいかないわけです。

 

結果として、物理と化学は「知識自体は大きく『進化』していないが、出題の仕方が『深化』」して、生物とバランスを取っているような状態です。まぁ要するに難しくなっている、って話ですが、めっちゃ勉強する子からしたら点差をつけやすい科目になってきています。

 

 

そんなわけで、生物は「文系が知識だけでなんとかする」科目では全くありません。

 

理系であれ文系であれ、生物は「非常にコスパの悪い科目」となりました。

 

面白いんですけどね。生物。

 

 

というわけで、高校生の選択科目のトレンド、しっかり捕まえておきましょう!