国語の苦手な人へ(6/13追記)
2023年06月09日
とにかく語彙力は必須です。中2以下なら本を読むことをお薦めします。昨日今日と、「新潮(集英社でもいい)の100冊」シリーズの話をいくつかの学年でしました。
ナツイチ2023 この夏、一冊分おおきくなろう。| web 集英社文庫 (shueisha.co.jp)
追記
分かりやすいリンクがあったので載せておきます。
https://www.shinchosha.co.jp/sp/news/article/3011/
この一覧に載っているのを中高合わせて80冊をぜひ読破してみましょう!
ラインナップとしては新潮社の方をお薦めするんですが、上記リンクを見て分かるとおりアホなの?ってくらい分かりづらく、特に新潮社はさっぱり分からないサイトなので書店の店頭で100冊並べてくれているところから順に取っていくくらいがいいかもしれません。
これは勉強なので、自習室で勉強する時間にプラスアルファしてください。普段通り勉強して帰りのお迎え電話するときに「15分後に迎えに来て」とかそう言う感じで読書時間を確保しましょう。
読書で最も大切なのは、読解力ではなく語彙力です。読書経験かたりない子はここが決定的に弱いです。基本的な言葉を知らないまま高校生になってしまうと、そもそも英単語を知らない英語の勉強と同じで出来ません。身につけるなら早い内に。
漢検は補助的ですね。次の・または読書プラスアルファの手段です。
さて、今回の本題はここからです。
国語が苦手な人がよく勘違いしているのは、「登場人物の感情を読み取るのが苦手」とか「何文字以内で書けが苦手」とかが多いんですが、そもそも勘違いしています。
みなさんがくみ取るべきなのは登場人物ではなく出題者の意図です。文章を素材にして、出題者が何に目をつけ何を読み取らせたいのか、そこが重要なんです。だから、長文を読む前にまず問題にざっと目を通しましょう。出題者が何をメインに聞いてくるかすぐ分かります。
○○字で答えよ系の問題も、出題者が解答を(本文を元に)想定しており、それを多少改変するだけで基本的な答えができあがります。中2くらいまでならそれでだいたい出来ます。それが30字だったり45字だったりするわけです。あの字数には根拠があるんですが、根拠とは「本文中の解答になり得る場所をまとめたらそうなる」という字数です。
これが中3、高校生になると、言葉を言い換えたり代名詞に適切な言葉を補ったり、重複した表現を削ったりしていくことで答えができあがっていくようになります。より高度になれば「論述」になるので、順番を変えたりしてそれなりの解答を作る訓練をする必要が出てきますが、それでもやはり基本は「出題者との対話」なんですね。
国語は食わず嫌いの人も多い印象です。ちょっと視点を変えて、「この文章を使って【出題者は】どう聞いてくるだろうか?どういう引っかけ選択肢を作るだろうか?」など考えながら解いてみてはどうでしょう。結構見えるものが違ってきますよ。