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理系の進学

就活・・・以前に、理系のみなさんの進学状況です。

 

 

理系に進学すると、全体で半数、地方国立大クラスで6~7割、旧帝大以上国公立大ではほとんど全員が大学院に進学します。

 

 

大学院には、最初2年の修士課程、残り3~4年の博士課程があるのですが、専門知識を生かしていわゆる企業内研究者(会社における研究開発を行う人)を目指すなら、大学院の最初の2年、修士課程までを出てから就職します。これが上位理系では一般的です。よほど特殊な分野(金融工学とか原子力なんとかとか)なら博士課程まで行かないと話にならないとかもありますが、まぁ珍しいです。

 

 

 

理系で大学院に行かないとなると、文系と同じ扱いになりますので大学3年の終わりくらいから文系学生と一緒に就活をすることになります。このとき、理系のメリットはありません。つまり大学名とコミュ力勝負になります。

 

 

 

というわけで、理系に行く場合は大学院2年は覚悟しておきましょう。そこで就職せず(できず)さらに博士課程に進学する場合は、上記のようなよほどの専門知識を要する分野でない限り一気に就職口はなくなります。大学に残って研究・・・ができればいいですが、なかなか最近はそれも大変のようですね。特に理系研究室は、外部企業などとの共同研究などでお金を引っ張ってくることが求められるのでそう言った分野じゃないとなかなか研究自体が満足に行えません。(もちろん大学や国から研究費なりが出るのですが、最近はここらへんが実績主義で、基礎研究やお金にならなそうな分野だとなかなか予算が付かないみたいです)

 

 

 

文系も同じですが、そもそも文系はほとんど大学院には行きません。文系は4年で就職するのが当たり前なので、修士いわんや博士まで進学すると本当に就職がありません。大学にも働き口はほとんどありません。文系で研究者になりたいなら、最低限旧帝大以上を優秀な成績で出ていないとキツいんじゃないでしょうか。それ以下だと、博士課程を出ても名ばかり博士でろくな働き口はありません。

 

 

 

・・・という事実はとうの昔から当たり前のことなんですが、「大学院でた知識人を養えない国が悪い」とか言う人が最近増えてきて(確かに政策も悪いのですが)、困ったものです。これぞザ自己責任。文系で大学院、理系で博士以上に進学する人は、かなり覚悟しておきなさいよ、ということです。30過ぎても1年ごとの契約講師なんてざらですから。

 

 

 

 

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