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国公立大学の総合型・学校推薦型選抜入試

かつてはAO入試といわれたのですが、現在は「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」(以下総合型選抜)という名前になって年々定員枠を増やしています。(一部の大学では今もAO入試の呼称が使われています)。

 

 

旧来のペーパーテスト型の入試は「一般入試」と呼ばれ、前期・後期に分かれ定員も8:2~9:1程度で分かれていたのですが、多くの国公立大学で後期枠がなくなり、総合型選抜へとシフトしています。おおよそ秋から冬にかけて実施されます。従って、タイムラインとしては総合型選抜→共通テスト→一般前期入試(2次)という流れになります。

 

 

内容は共テを課すものや独自テスト、あるいは面接や小論文など各大学が工夫を凝らしています。

 

 

 

さて、総合型選抜は「受験生の人と成りを見て、やる気を見て決める」という建前(?)があるため、「それほど勉強していなくてもなんとかなりそう」という幻想を抱いている方がたまにいらっしゃいます。開智塾のなかではほとんどいませんが、お問合せの電話などで時々。

 

 

 

結論としましては、「そんなに甘くないですよ」と言うことです。

 

 

 

どうも、高校入試の推薦のような感覚で受かる気でいらっしゃるようですが、国立大学がコストをかけて優秀な人材をとろうと必死になっているわけですから、話はそんな単純じゃありません。入社試験と同じような物で、「で、あなたはこの大学がどういう場所か分かっていて、その上でどういうことをしてどんな将来像を描いているのか?」「そのためにこれまでどんなことをして来たのか?」といったことをシビアに見られます。

 

 

 

経験則ですが、もし志望動機が「多様性云々」とか「地域創生云々」だった場合は要注意です。ほぼ何も考えていない、何もしていない場合がほとんどです。多様性と地域創生は、今はほとんどの高校でなにがしかそういった取り組みをしていたりガイダンスや講演会が行われています。つまり、「これと言った志望動機もないから知っている事を書いてみた」の可能性が非常に高いのです。

 

 

 

おそらく、大学の先生も毎年毎年この2つの項目についてはウンザリするほど読まされ聞かされてきたでしょう。高校側もこれらはある程度の知識やノウハウがあるので指導しやすい。

 

 

逆に言えば、このジャンルに関して言えばよほどしっかりとしたビジョンを持って「貴学ではこういう講座がある。私はここで○○という課題について学び、社会では○○で活躍したい」と言うことまではっきり筋の通ったことが言えなければ「あぁまたこれか」で終わると言うことです。

 

 

もちろん開智塾でも総合型選抜などで合格していく子は年々増えてきているのですが、やはり「その人独自の」なにかがある場合が強いです。特に「体験」は非常に重要だと思います。体験というと一時期中学生の間で爆発的に流行った「ボランティア」みたいなことを想像するかもしれませんが、そうではありません。

 

 

 

たとえば地域創生を例に取ってみましょう。

 

 

 

まずは具体的にどの地域なのか。これは自分の生まれ育った町だとしましょう。ではその町の人口比率、財政、具体的な取り組み、同様の他の事例は知っておきたいですね。議会の傍聴、または議事録閲覧など。そしてそのテーマに関わる論文を読んだり、たとえば市民講座や、地域創生を研究している大学などに(学校や部活で連れて行かれたではなく)自分の足で行って話を聞いたり調べたりしましょう。

 

 

 

完璧じゃなくてもいいし、大学や役所への取材は断られるかもしれません。でもそうやって自分の足を使って調べていくなかで自分なりのテーマや解決方法を考えていけるものだと思うのです。というか、そもそも大学での勉強自体がそういうものです。

 

 

 

「えー?そこまでするのー?」というあなた。多分あなたはそのテーマに興味がありません。高3夏休み明けに作文や面接の問答で学校や塾に泣きついて指導をしてもらうことになるでしょう。いや、泣きつくくらないならまだましです。結構な頻度で「学校の先生にテーマを考えてもらいました」という話も聞きますので、もうそれは落ちそうな感じです。

 

 

 

 

まだまだ「対策」の術はいくらでもありますが、これくらいにしておきます。もしこれを読んで「そう言うものなのか!」と初めて知った方は、今からでも遅くないのでお声かけください。総合型選抜に本気で受かりたいならやれることはたくさんありますしお手伝いします。

 

 

 

一応、評定平均(3年間の内申点の平均)が4.3以上がそもそも受験資格になっていることを付記しておきます。「そういや高校の通知表って意外にいい数字が取れるよなあ」と思った方。正解です。高校側はわざわざ内申点を低くするメリットはありませんので、多くの場合できるだけいい内申をつけるようにしてくれています。

 

 

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