「高校偏差値」「岐阜五校」を信じないで
2019年12月22日
季節物?でしょうか。
ご面談をしていると必ず出てくる気になるワード
・高校の偏差値
・岐阜五校
それぞれ、意味のない言葉ですので(岐阜県内の)まともな塾では使っていないと思います。
理由を説明します。
まず、「高校の偏差値」ですが、そもそもそう言うものは存在しません。
「ネット検索したら出てくるよ?」という方。
たとえばこんなサイトがあります。
運営しているところは、「塾ナビ」という「お金を払うと評価を上げてくれる口コミサイト」と評判笑の会社が運営しているようです。
そして非常に大きな問題ですが、岐阜県は高校の偏差値をつける統一テストがありません。
長くなるので説明は飛ばしても結構です。/////////////////////////////////
偏差値とは、テストごとに「あなたは今回テストを受けた集団の中でだいたいどれくらいの位置にいますよ」というものを示す数値です。
もちろん各学校がテストを受けるわけではありません。通常、例えば大学受験の偏差値というのは、「その大学に合格した人が、模試でどれくらいの偏差値を取っていたかを平均した物」です。
つまり、「名古屋大学の偏差値65って書いてあったら、名大合格者の模試の成績を引っ張り出してきて平均したら65でした」と言うことになります。
岐阜の高校について、こんな統一した試験あります?
あるとしたら学校の実力テストですが、もしそうなら教育委員会から情報が流出していることになり大問題です。(そもそも実力テストに志望校を書くことがないですけどね)
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というわけで、もうおわかりかと思いますが、「高校の偏差値に根拠がない」んです。
じゃあなぜそんなサイトがある?
情報は嘘なの?
さぁ、何ででしょう。ここでは言及を避けます。ご自身で判断ください。かなりいい加減な数字で、全国の受験関係者は問題視しています。
もう一つ。岐阜五校。
開智塾ではこう言う言い方をしません。
なぜでしょう?
もはやそのくくりに意味がないからです。
昭和20年代とか30年代に生まれた人は、学校群制度があったのをご存知ですね。その時代の言い方です。
今どき、学校の先生もこんな言い方はめったにしません。
恐らく、岐阜五校というのは岐高・北高・加納・長良・岐山のことを指したいのだと思います。
けど、「長良遠いし、各西で頑張ろう」って人もいますよね。実際、各西からも国立大学に合格しますし。
なんなら、県岐商とか岐阜農林から結構な人数が国公立大学に進学していますよね。私立高校も、昔とは比べものにならないくらい力をつけています。実際、鶯谷や岐阜東は、加納に次ぐと思います。(でも開智塾では県岐商や岐阜農林を薦めません。必ずみんなに当てはまる話でもないので、予断を避けるためにここには書きません。気になる人は個人的に聞いてください)
で、岐阜五校。
そうなると、意味ない言葉ですよね。学区もなくなってますしね。
でも、世の中には、こう言う言い方をして得をする人がいます。
誰でしょう??どこでこの言葉、目にします?
こうやってくくって、消費者を騙して得をする人がいるんですよ、世の中には。
賢い消費者になりましょうね。大きいところも小さいところも、いいところもあれば変なところもあります。聞いてくれたらこっそり教えますけど、さすがにここには書けません笑