全マルとはこんな感じです
2020年08月30日
講師がどんなに一生懸命説明しようと、生徒が自分で解けるようにならなければ何の価値もありません。ゼロです。無価値です。当たり前ですね。
生徒が自分で解けるために、どうしても必要なのは、
自分で手を動かして書いてみること、
書いて、
間違えたら直して、
また分からなければ説明を受けて、
そしてまた直し・・・
・・・という途方もない労力です。
これ以外に成績が伸びる方法はありません。
で、これをやっている塾があります。開智塾です。
開智塾では、これを地道に全科目全ページで繰り返した果てに、テキストの指定範囲が全部○になる事を「全マル」と呼んでいます。
普段使いの塾のテキストも、夏期講習のテキストも、全部全マルをやります。
どうやってやるかというと。
まずテキストのチェックが入ります。
付箋がついているところは、「自分ではあってると思ってマル付けをしたけれど、あとで講師のチェックにより間違いが発覚したページ」です。
開智塾といえども、普段は自分でマル付け(講師が答えを読み上げて、やってきた宿題の解答に○をつける)もします。これはこれで必要なことです。マル付けを人に任せると、どこが間違っていたのか自分で気づけません。
でも、「合っている」と思って○をつけますので、やっぱりマル付けミスが出ます。答えの聞き間違えもあります。
ので、定期的に講師のチェックが入ります。その結果が、上の写真の付箋です。
また、ここを直します。
直したところを講師がまたマル付けします。(2度目以降は全て講師によるマル付けです)
分からない事が出てきたらここで聞いたりします。計算過程を見たり、図が書かれているかなどもよく見るポイントですね。
あ、そもそも絶望的に字が汚い子はここで悪し様に罵られます笑
で、一人一人1科目ずつチェックを入れます。
同業者にはいつも「マジで言ってんの?」「なんか聞き間違えじゃないの?」と言われます。いや、生徒数数人程度なら出来ますが、100人単位で生徒がいる塾でこれをやっているところはないです。実際かなり大変です。テキストを見れば分かると思いますが、育伸社のシリウスをメインで使っています。あれを、全部○にするまで直しては○をつけ、直しては○をつけ・・・ってやるんですよ。狂気でしょ笑
そのためには時間もお金もかけます。お互いに泣くこともあります。怒られることも怒ることもあります。
でも、そうやって乗り越えて行くのが勉強でしょう。お互いに本気でやっていくんですよ。だから大変だけど、ちゃんとやってくれたら勉強は抜群に出来るようになります。どんなきれい事を言っている塾より、きちんと勉強のやり方が分かるようになります。自分で伸びていけるようになります。