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もうできないとは言わせない

小学生の英語のクラスの子のお話。

 

 

開智塾の英語は、小学生の内からきちんと書けるようにすることを重視しています。中学校行ったら結局点数ですし、慣れ親しむのは十分学校でやってくれていますしね。

 

 

そんなわけで、毎回の授業できちんと英文暗記テストがあります。とは言っても「あなたは各務原出身ですか?」みたいな簡単な短文を10個くらいなので、まぁまぁみんな合格します。

 

 

ところが1人だけ、どうしても「僕は英語が苦手だ」「一生懸命やっても覚えられないんだ」と言い張っている6年生の男の子がいました。「とりあえず半分だけやろうか」とか言ってもグズグズ。「10分後にやるから10分真剣にやってみ」と言ってもグズグズ。

 

 

「僕は覚えるのが苦手なので、1週間かかっても覚えられないんです~」

 

とか言ってるので、

 

 

「あー、ダメダメ。俺そう言うの通用しないから。こんだけしかないのに1週間もかかるわけないからね。苦手とかそう言うの聞かないから。はいはい。」

 

 

 

怒っても仕方がないですが長引かせたくもないので、今日で勝負をつけることにしました。

 

 

 

「よし、○○くん。今日は算数の授業受けなくていいから暗記テストやって。1時間で合格できるように練習して。」

 

「ええー無理ですグスグス(泣泣)」

 

「まぁとりあえずがんばってよ。あ、俺5年生の授業やんなきゃいけないから、今から5年生の教室に来て。後ろで座って勉強して」

 

 

(泣き止む)→(真顔)

 

 

さすがに、下の学年のクラスで泣くわけにはいかないようです。

 

 

もう一押し。

 

 

「10個中8個覚えれたら合格にして脱出にしてあげるから、授業中でもいいから声かけて!頑張ってね(微笑)」

 

 

 

それからの○○くん、頑張る頑張る。

 

 

 

何度押したり引いたりしてもダメだったのが、こんなに一生懸命覚えているのは初めて見ました笑。

 

 

 

で、結果。1時間もかけずに10個全て書けて合格。\(^O^)/

 

 

 

「○○くん、やってしまったね・・・。これで君は1時間あれば覚えられることが証明されたね。」

 

 

「やってしまいました・・・」

 

 

「他の先生にも伝えておくから、これからグズグズ言わずにサッと覚えるように」

 

 

「ハイ・・・」

 

 

 

さ、これですぐことがうまく行く・・・とは思いませんが、かなり彼にとっては分が悪くなったはずです。これからが勝負。頑張りましょう!

 

 

何でもかんでも相手の土俵におりる必要はない、というお話でした。

 

 

 

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