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そうか、これが人脈というやつか

ある高校生が言いました。

 

 

「学校について研究して、もっと教育のシステムを変えたいんです」

 

 

自らの体験を元に、いくつかの自分なりの問題点を話してくれました。もっともだなという話もありますし、それは過去の経緯から今改善中でようやくここまで来たのだよ、というのもあります。

 

 

 

「どうせなら、その分野の研究者に会えるかもしれないから聞いてみる?」

 

 

 

たいていこういう話を振るとちょっと迷うのが普通です。迷うだろうな、ひょっとしたら躊躇するかなと思っていました。が、彼は即答で

 

 

 

「ぜひお願いします!」

 

 

 

でした。早速同期の准教授に連絡、二つ返事で引き受けてくれました。「そういうやる気のある若い子と話が出来るのは楽しみ」とまで言ってくれました。

 

 

 

さすが、出来る人は話が早い。これはどちらもです。高校生も、准教授も。人生ってこういう一瞬が大切なんですよね。躊躇するくらいだったらこの話自体をやめようかと思っていました。だって生涯かけて研究している人に会える機会なんて高校生のうちにはそんなにないわけですから(最近は学校がいろいろ用意してくれていますのでそれが当たり前だと思っているかもしれませんが)、オープンキャンパスくらいの気持ちじゃ失礼です。これがチャンスだと思えるかどうかはとても大きいと思うんですよね。親の了解を取るまでもなく即決でした。(お父さんお母さん、そしていろいろご配慮いただいている学校の先生、ありがとうございます)

 

 

 

 

 

さて、その後。

 

 

 

トントン拍子で話が進み、いざ・・・となったその日に、大地震が発生して新幹線が不通になりました。飛行機とかも考えましたが、そもそも地震に対する感覚が全然違うのでここは一旦ストップは仕方がない。親なら止めますよね。まだ余震があるかもしれませんし。(岐阜とか愛知って、まじでこの50年くらいで地震への耐性を失ってしまっている気がします。こういうときが本当に怖いんですよね。)

 

 

 

とかいってるうちに、さすがは東北魂。復旧が早い早い。もう新幹線開通です。今度こそ日程の調整を終えて数日後に仙台へと。

 

 

 

准教授「これが人脈だよね」

 

 

そうか、こういうのを人脈というのか。ひょっとしたら同じ研究分野で師弟とかライバル関係になるかもしれませんしね。高校生君がこの道を進めば、少なからず関係してくるでしょう。たしかに、これは人脈だ。

 

 

 

もしこの縁で大きな繋がりが出来てくれるならうれしいです。何もできない自分が少しでも世の役に立つのならこんなありがたいことはありません。

 

 

 

 

行ってこい、仙台!

 

 

 

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