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小学生の内からの勉強習慣

「勉強の習慣をつけましょう」というのはよく言われることですが、これは本当にそのとおりです。

 

 

僕はよく「勉強は歯磨き」と言っているのですが、

 

 

・好きでやってるわけじゃないけどやらなきゃいけない

・やりたいわけじゃないが、やらないと大変な事になることは分かっている

・日常生活の中に習慣として織り込まれている

・毎回いちいち手順や効果を考えながらするものではない

 

 

ね、勉強と歯磨きって共通点が多いですよね。

 

 

 

もちろん、好きでやっているとか、毎回効果的な方法を検証しながらやればもっと効果が高い点も共通ですが、普通はちょっとそれは辛いですよね。

 

 

 

だから日常生活の中に当然に勉強が織り込まれているのが理想なんです。

 

 

 

「やる気スイッチ」という言葉がありますが、名キャッチコピーだなと思います。このコピーを考えた人は天才だと思います。唯一、嘘である点を除けば。

 

 

 

歯磨きをするのにやる気スイッチいります?子どもに歯磨きへのやる気を出してもらうためにとか、誉めたら歯磨きするようになるとか、あります?それって幼児じゃん・・・。小学校高学年にもなってそれは無理ですよね。中学生、高校生になったらなおさらです。

 

 

 

だからありもしないスイッチを探し続けるより、いかにして習慣化させるかを考える方が勉強には効果的です。

 

 

 

子どもたちはみんな「勉強をやった方がいいに決まっている」と言うことは分かっています。出来るようになりたいし、お父さんおかあさんを喜ばせたいんです。けど、もっと楽しいことをあれこれしたいし、ついつい欲望に負けてしまったり怠けてしまったり、、、特に開智塾に来てくれている子は比較的「デキる」子が多いため、誉められる機会がほとんどありません。学校では勉強が出来る子は誉められませんし、場合によっては悪とされてしまいますので。

 

 

 

だから開智塾では小学生には特に次の4点に焦点を当てて指導しています。

 

 

1.誉められること。

2.もっと面白い、勉強の深みみたいなものを知ってもらうこと。

3.好きじゃないけどやらなきゃいけない事がきちんとできる事。

4.中学校に入ったら必要な勉強習慣をつけてもらう事。

 

 

 

1,2は、勉強に対するプラスのモチベーションになります。順位が良ければ盛大に誉められ表彰されるし、名前を貼り出してもらえる。「デキル子をもっと伸ばしたい」は開智塾のキャッチコピーです。やる気スイッチほどのインパクトはないと思いますが。

 

 

3.は、どうしても必要な「力」だと思います。「のびのびと」「あなたらしく」「自分に合ったペースで」「好きなことなら頑張れる」教育自体は大変結構ですが、社会に出たらそうも言ってられません。好きでもキライでも関係なく、やらなきゃいけないことばかりです。「やりたい事」と「やらなきゃいけないこと」とのせめぎ合いです。そして仕事では、誰もあなたのやる気なんて気にしていません。「期限までにパフォーマンスを発揮して成果を出せるか」が問われるのが現実です。それに耐えていける力を身につけて欲しいと思っています。大企業でのサラリーマン経験がありますので、これは切に切に願っています。

 

 

余談ですが、近年うつ病の人が増えているそうです。理由はさまざまでしょうが、自分が気づかないうちに限界を超えてしまって心が悲鳴を上げているというのは一理あると思います。若いうちに(親や社会に守ってもらえるうちに)限界まで努力して挫折する経験も、実は結構大切なんじゃないかなって思います。「ここまでは頑張れる」っていう自分の体力や能力的限界を知っておくことも、将来身を守る上では大切なことかなって思っています。

 

 

4.は、小学生の内に少しでも中学~高校の勉強の勉強の仕方を知っておいてもらい、有利に駒を進めてもらいたいということです。例えば小学校って単元ごとにテストがありますよね。習ったらすぐテスト。言い方を変えると、忘れる前にテスト、テストが終わったら忘れてもOK。ですが中学に行ったらこれではだめです。中間期末テストがありますので、これに対応出来ない子が中学ではとても苦労します。開智塾では、小学生の内からいくつかのスパンに分けて勉強をするように仕組みを作っています。今日明日、来週まで、1ヶ月ごと、3~4ヶ月ごとという区切りを設けて、細かな暗記テストがあったり提出があったり、期末テストのような長い期間でのテストがあったり、そんな仕組みです。

 

もちろん全ての事をいきなり全部うまく出来るわけがありません。どうしたって時間が必要です。その子一人一人にできている事、まだ出来ない事が存在します。それを小学生の内にじっくり時間を掛けて身につけてもらいたいのです。

 

特に塾内のテスト、「全国模試」は、3ヶ月おきくらいにやっています。これは中学校の定期テストに合わせたタイミングにしています。「3ヶ月後のテストで出てもできるようにしておかなきゃ」とか、「3ヶ月前の事がテストに出るかもしれない」という感覚は、小学生のうちにぜひ身につけておいてもらいたいです。中学の定期テストでうまく点が取れない原因はここですから。中学に入ってからこれを身につけるのは至難の業です。成長期であったり反抗期だったり、部活があったり・・・で、急激な環境変化が起こります。にもかかわらず、もし中1、中2で大きく失敗してしまうと、3年で頑張っても遅いのです。断言します。理由は簡単、高校入試では中1からの内申点が評価基準になっているからです。良いか悪いかは分かりませんが、岐阜県はそういう仕組みですから仕方ありません。

 

さらに、開智塾がカバーしているエリアの中学校は、ほぼ全ての学校において宿題がありません。小学校と違って、本当に0なんです。普段本当になにもしなくても誰にもなにも言われません。そしてちゃんとやっている子とそうでない子が2極化しています(全国的な傾向でもあります)。

 

 

塾にできる事はなにか。せめて中学に行って勉強の仕方で苦労しないようにしてあげたい。小さなつまずきを軌道修正しながら伸びていく余裕を持たせてあげたい。部活や友人関係で悩むかもしれないけど、そんなときに勉強はきちんと出来ているってすごくおおきな力だと思うんです。だから早くから習慣にしてあげたい。病気になっても歯が健康なら食べる力につながる。小学生の内から勉強を習慣化するってそう言うことだと思います。

 

 

 

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