頑張ったけど成果が出なかった(3)
2022年12月24日
シリーズ最後です。
具体的になにを頑張るか。
頑張ろうと思ったとき、まず勉強時間を今より1時間多く設定しましょう。やる気になったときにいきなりたくさんやっても長続きしません。長く続けるためには「明日にやる気を残して終わる」事が大切です。まだやれると思っても、ドーパミンが出ているだけでそんなのは続きませんから。
で、新しい問題集を買うのもちょっと待ってください。頑張ろうという気になるとつい本屋で問題集を買いそうになりますが、それよりも過去の「学校のワーク」「塾のテキスト」の穴を埋めたり、過去に間違えた跡があるもの(一度×になって直してマルになったところ)のやり直しをしましょう。
新しい問題に手をつけるのは勉強としては非常に非効率です。というか、大半が無駄です。
というのも、開智塾のみなさんだったらたいてい400点くらいはあるわけです。ということは、新しい問題をやっても8割方は出来てしまうわけです。60分かけて、1枚プリントをやったとしましょう。80点でした。さて、どれだけ勉強になったでしょうか?
過去にも同じようなことは何度も書いていますが、この時点では1点も上がっていません。出来る物が出来た、出来ない物が出来なかった、ただそれだけです。ね、時間の無駄でしょう?なんならそこで頑張った気になって「とりあえず休憩~」とか言い出してそのままダラダラ・・・何のための勉強なんだか。取れなかった20点を出来るようにしてこその勉強じゃないですか。もったいない。
それならば、過去に間違えたもの、過去に穴を空けてそのまま放置してしまっているものをやった方が遥かに効率がいい。60分をまるまる「自分の苦手な部分の勉強」に使えるわけです。
全マルを溜めている子もきっといると思います。学校のワークを「テスト期間に答え丸写し」で終わらせている子もいると思います。まず苦手分野の穴から埋めていきましょう。その穴は、過去の自分から今の自分へのプレゼントです(超絶前向き発言)。しかも、いざやってみるとその時の苦手意識よりは多少マシなはずです。なぜなら、単元の全体像や自分の苦手な部分の自覚があるからです。勉強すべきポイントは分かっているはずなので、全体像が分からずやっていた時より遥かにやりやすいのです。
中学で言えば、1週間で1単元出来ます。どんな科目のどんな分野でも出来ます。高校でも2週間、その単元だけを集中してやれば出来るようになります。結構お得じゃないですか?
ただし、気持ちは「0」のつもりで取り組みましょう。「これは大丈夫だから飛ばす」とかせず、0からやるつもりでもう一度最初からきちんとやってみましょう。社会で言えばノートまとめからやりましょう。次にワーク、テキストの穴埋め。(中3生ならようやくここで入試問題)
ノートまとめは社会だけでいいです。苦手な人は教科書の太字…その説明抜き出し、そして重要な資料を手書きで写す。それでOKです。地図なんかも手書きで写した方がいいですね。
あと、好きな科目・得意な科目ばっかやっている子。絶対にダメです。どんなに得意でも100点までしか取れません。そしてそのタイプの子って100点はとれないですよね。結局「得意じゃないけど全部頑張ってます」って子に、得意科目すら負けるのが普通です。そんなもんです。やるなら苦手科目こそやってください。90→100より、70→80の方が簡単ですから。
このシリーズはこれで一端おわりにします。
もしこれをご覧になっている方で「これについて書いて!」ってご要望がありましたら↓のラインからご連絡ください。