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いよいよ高校入試です

とても個人的な雑感レベルなんですが、今年の中3生は一人一人大変でした・・・

 

 

多分これ、塾をやってる人だったらみんな分かってもらえるんでしょうが、正常進化した中学生って、まぁかなりの確率で中2病を罹患(りかん)するんですよね。最近は反抗期ってのが減ってきていると言われているんですが、それでもやっぱり結構な確率でなります。

 

 

僕らは毎年の事なので「かかってこい中2病!」くらいな感じなんですが、やっぱりオロオロされる保護者さまの姿にも毎年ぶちあたるわけです。特に親目線ですと「ついこないだまでかわいかったのになんでこんな・・・(;.;)ホロホロ」ってなりまして、非常に気の毒です。「子どもってそう言うものだし、私にもそういう時期ありましたわ。わははは」という方なら良いのですが、親がオロオロすると子どもの中2病と相乗効果(?)になって家の中は大騒ぎになってしまいます。

 

 

すると、まぁ第一の矢が塾に飛んでくるわけで、「塾なんてやめてやる!」とか何とか、すぐ槍玉に挙がるわけです。

 

 

これからお子さんが中学生になられるみなさんへ。

 

 

・中2病も反抗期もいいのですが、そこに「塾に行く行かない」とか「学校に行く行かない」を持ち出させないようにしましょう。具体的には「その手の話には耳を傾けない」です。絶対的に親の基準で動かしましょう。時にお子さんの話を聞かない理不尽があっても良いのです。社会ってそんなもんじゃないですか。

 

 

・そして親はそんなに動揺しなくて大丈夫です。正常進化です。死ねうるせえ無視ばばあくらいは普通です。普通すぎて発想が貧困くらいです。ちなみに家で暴れるのは、お子さんにとって家が安心・安全だからです。たいていそういう子は外では大人しい=外で暴れちゃいけないって分かっています。外でちゃんとしてるならまぁいいかってくらいに思ってくださるといいかなと思います。その分、家の壁に穴を開けるくらいの話はよくあります。

 

 

 

・親に体力があるうちは正面切ってバトルしていただいて結構です。大いに頑張りましょう。今のうちだけです。

 

 

 

・仮に「塾行かない」とかになっても折れないでください。子ども→親への喧嘩は、「交渉」です。どこまでやれば親が折れるか確かめています。ここで何を許すのか何を許さないのか、親の姿勢が問われています。「塾に行かない」→「学校に行かない」を恐れるあまり、「じゃあ塾は休みで学校に行ってくれれば・・・」と考えると逆効果です。そこで譲ってしまったら次のステップ「学校に行かない」となるパターンをたくさん見て来ました。「塾行かない」→「何いっとるんじゃ!ちゃんといけ!!」でバトルが正解です。そこで発散させてあげましょう。出来れば塾の話の前の段階で発散させてあげられるとありがたいです。ゲームやyoutubeやり過ぎあたりでバトっていただけると楽です。

 

 

(ただ、くどいようですが本当は子どもが「塾に行かない」という戦術を持ち出す時点でどこかで対応をしくじって来ている可能性が高いです。過去に習い事で同じようなことをして、親を打ち負かした経験があったりとか。)

 

 

 

・この状況になったらご連絡ください。こちらでお話します。認めるところは認めてあげ、ダメなことはダメ。ちゃんとお伝えします。効果のほどは人それぞれですが、ほぼ100%話はきちんと聞いてくれます。結構な確率で改善傾向に向かいます。

 

 

 

・中2病は最短でも半年、普通は1年、長くて1年半くらいかかります。そこをいかに成績を落とさず最低限はきちんとやらせておくかが塾の腕の見せ所です。それには相互での協力が必要です。協力しましょう。親が全部背負い込む必要は全くありません。

 

 

 

・それが過ぎるとすっかり大人になります。ということは、本当の意味で「家族は人格の一部に過ぎない」時が来るということです。お子さんは内面にいろいろな世界を持っていますが、中学生くらいまでは家と学校と塾が世界の全てです。反抗期が終わるということは、そこから殻を破って成長するということなので喜びでもありますが寂しさもあります。そんなもんです。

 

 

 

ところで、この世代って「叱らない育児」みたいなのを実践してきた世代ですよね。「よく子どもの話を聞いて、きちんと話してあげて、理解させて・・・」みたいなやつです。これって、何と対比しているかというと、古い「殴って言うこと聞かせる」みたいなものの反動です。暴力で抑えつけることがダメなのは当たり前なので、その意味で「叱らない育児」も悪くないのですが、一方で「叱らない・・・ってどういう意味だっけ?」みたいになってしまっている世代でもあります。

 

 

 

やはり塾も20年近くやっていますと、ここ何年か大きく変わってきているなと感じるのはそのあたりです。叱らないでいかにして気分を良くしてやる気を出させて・・・みたいな、ご機嫌取りの技術を考えようみたいな風潮になってしまいました。しゃーないんですが。

 

 

 

中学生になって反抗期になったら、せっかくなのでお子さんから見たら理不尽に見える親を実践してみても良いのではないかと思います。もちろん本当にめちゃくちゃな理不尽ではなく、「うちはうち、よそはよそ」という大人にしか分からない謎ルール、ありますよね。あれを全力でやってください。もちろん全部理不尽を押し通すのではなく、「ここは譲れない」というところ、そこをしっかり持って臨みましょう。そうして親の考えを貫き通す。そこ譲っちゃダメですよね。

 

 

 

などと、最近いくつかの「あれれ?」みたいな事例を見ていて思いました。

 

 

 

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