最強ゲルインキボールペン
2023年10月20日
このブログ、文具関係では実はボールペンを扱ってきませんでした。万年筆派ってのもありますし、そもそもボールペンの消せない不自由さが好きではなかったので。
とはいえ、万年筆のインキを消す液(存在します)を持ち歩いているわけではないので、万年筆はやはり不便ではあります。まぁボールペンだって一度書いたら消えないというのは同じなんですが。
LINEなんかで質問を受けたとき、解答を作って写真に撮って送り返すんですが、その環境によって鉛筆だとちょっと見づらい時があります。駐車場の車の中で解答作ったりしますからね。だからといって、万年筆やボールペンは間違えたときに消せないのでなかなかやっかいなんです。
え?フリクションがあるだろって?
いやいや、あれは(笑)ボールペンとしてそもそも書きづらいっしょ(笑)
って思ってたら、めちゃくちゃ書き味が向上してるんですよ。正直ちょっと驚きました。(笑)とか書いてごめんなさい。
というわけで、独自ゲルインキボールペンランキング!
各項目☆10点評価です。
書き味 ★★★★★★★★★☆
発色 ★★★★★☆☆☆☆☆
値段 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
消せる ★★★★★★★★★★
見た目 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
リフィル★★★★★☆☆☆☆☆
デザイン★★☆☆☆☆☆☆☆☆
35点。総合点だけで言えば1位ではないが、とにかく消せるのが大きい。消せるのは我々塾講師や学生にとっては代えがたい唯一無二の高ポイント。書き味はもはや普通のゲルインキボールペンと遜色なし。発色も(やや薄味だが)常識レベルでOK。ただし、本体の値段もリフィル※も高く、4色のウッド(持ち手のところが木)とか買うと5000円近くするという、もはや文具というより貴重品。そしてすぐなくなるリフィル。ゲルインキだから早く減るのは他社と同様で仕方ないとしても、種類が多すぎてどれがどれかわからんのがかなり痛い。本体デザインは、よく言えば「大人っぽい」、悪く言えば「おじさん向け」。うまくいえば「ビジネスシーン向け」だが消せるボールペンはビジネスでは御法度なので売り方の方向性を変えてはいかが。結果、男子中高生向け。
※リフィル…替え芯。
2位 エナージェル | ぺんてる株式会社 (pentel.co.jp)
書き味 ★★★★★★★★★★
発色 ★★★★★★★★☆☆
値段 ★★★★★★★★☆☆
消せる ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
リフィル★★★★★★★☆☆☆
デザイン★★★★★☆☆☆☆☆
38点。書き味、発色は多分現時点で国内最高。消せないのが残念(おそらく「消せる」のはPILOTの特許だと思うので不可能←と思ったらやっぱり特許でした)。消せないゲルインキボールペン界では最強。リフィルも特に高くもなく標準的。ただし、やはり減りは早い。デザインはPILOTに比べたらいくぶんマシだが「平成初期の近未来感」「一つ前の万博デザイン」といったところ。ミラー加工のサングラスに合いそう。
書き味 ★★★★★★★★★☆
発色 ★★★★★★★☆☆☆
値段 ★★★★★★★★★☆
消せる ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
リフィル★★★★★★★★★☆
デザイン★★★☆☆☆☆☆☆☆
37点。SARASAシリーズ発売当初はその書き味に衝撃を受けたが、今となってはまぁ普通、発色もやや地味。発色というより多色に振っている。とにかく進化が見られないのが残念。いろいろバージョン的な物はあるけど基本的なデザインが統一されすぎて、「欲しい」という欲求を喚起しないところが残念。良くも悪くも「まぁ間違いないだろう」という可もなく不可もなく感。電車が出るまであと2分!の時は迷わずSARASA。
実はZEBRAはサラサもいいけど
マイルドライナー|ゼブラ株式会社 (zebra.co.jp)
など、(特にマイルドライナーに関しては)中高生女子にバカ売れするポテンシャルがある開発力モンスター企業だが今回はボールペン対象なので除外。
4位 ユニボール ワン|ボールペン|三菱鉛筆株式会社 (mpuni.co.jp)
書き味 ★★★★★★★☆☆☆
発色 ★★★★★★★☆☆☆
値段 ★★★★★★★☆☆☆
消せる ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
リフィル★★★★☆☆☆☆☆☆
デザイン★★★★★★☆☆☆☆
31点。もはや↑のリンク先ページにやる気を感じない。残念。色一覧ページもない(あるかもしれないが発見出来ず)。残念。軸色が白に統一されていた頃はなかなか良かったが、指先のあたりが汚れやすいなどの欠点があり、白の軸色シリーズもなんだかなー感。残念。多色展開しすぎて、変わった色のリフィルを入手することはもはや不可能なパターンも多く、そもそも安いからいいかのほぼ使い捨て状態。残念。
ところで、三菱鉛筆は知る人ぞ知るあの三菱グループ!と思いきや、全く無関係。会社のマーク(スリーダイヤモンド)まで同じだけどロゴの発表は三菱鉛筆が先。「三菱Uni」鉛筆のブランド名から「ユニボール」→「ユニボールワン」と進化。「ナイトパープル色入りセット」など、こじゃれた色を次々開発し個人的にも激推しだったが、色の開発も2年ほどで力尽き、「きなこもち色」など奇天烈な色を限定発売するなど迷走(なぜ「きなこ」じゃなく「きなこもち」なのかは謎のまま)、そして最悪の進化をたどる。なんと「軸色のみ変化させてインク色は全て黒」、書き味や発色ではもはや他社と差別化はできないからって軸(本体)色が違うだけで330円。悲しいよ。
ちなみに、三菱鉛筆はなんと「ユニボールワンR:E」という「消せるゲルインキボールペン」を発売しているが、知財で係争(のちに和解成立)。同社によれば「和解内容については両社の守秘事項」と言うことで公開されていないが、ユニボールワンR:Eが大きく展開されていないことから、おそらくユニボールワンR:Eについてのみ販売可、あるいはさらに数量なり金額なりの和解条項があると思われ今後の期待は薄。
さらにちなみに、三菱鉛筆は「ジェットストリーム」シリーズがあるがこちらは油性ボールペンジャンルなので今回は除外。