英語学習(早期学習など)について
2022年02月02日
近年では、早いうちから英語の勉強をすることが多いと思います。英会話教室などいろいろです。
まず気をつけていただきたいのは、点数になるのかならないのかをきちんと見極めていただきたいという事です。(発音がいいとか、話すことに慣れることは大いに結構なのですが、あくまでも塾ブログなので点数について書いています)
早くから英語を教わっていて、ちょっとした発音がとても上手な子がいますが、中学校以降で点数になるかどうかは全く別です。むしろ印象としては、「習ってきた・得意」という感覚だけが強く、読み書きや文法規則をおろそかにする子が多い気がします。
英語は数学と違っていきなりドカンと点が落ちることはあまりありません。中学に入ると1年ごとに10点くらいずつ落ちて中3で70点くらいになってしまったりする感じです。もし中1の時点で90点を割ってしまっているようなら、「覚えて書ける」とか「文法の規則」をきちんと覚えていない可能性が大ですので、英語が得意とかの感覚は一旦置いといて、「点を取るためにどうするか」という視点で考え直す必要があります。
また、4技能、いわゆる「聞く・読む・書く・話す」のうち、「話す」については現在もテストでは問われません。大学入試でもspeakingはありません(これらも必要となる英検などを入試に導入する件も白紙になっています)。結論を言えば、今から練習しなければいけないという必要性はかなり低いと思われます。
ただし、大学入試のあり方に関する検討会議 提言にもあるとおり、「今のところspeakingをテストで問うのは難しかろう、しかしながらそれを積極的に学ぶべきだし、各大学において入試の要件とすることは積極的にやっていこうぜ」という話になっています。実際、国立大学のなかでも英検などのテストにおいて一定レベル以上のスコアを持つ場合に加点するなどの対応をしている大学もあります(あまり広まっていませんが)。
もう一つ気をつけて欲しいのが、英語に偏りすぎて日本語のほうは大丈夫?ということです。
ただし、大学入試のあり方に関する検討会議 提言にもあるとおり、「今のところspeakingをテストで問うのは難しかろう、しかしながらそれを積極的に学ぶべきだし、各大学において入試の要件とすることは積極的にやっていこうぜ」という話になっています。実際、国立大学のなかでも英検などのテストにおいて一定レベル以上のスコアを持つ場合に加点するなどの対応をしている大学もあります(あまり広まっていませんが)。
当たり前ですが、英語以外の入試科目は全て日本語で書かれています。そして今年話題になったように、数学でも大量に読んだり図表を見たりして情報を処理する能力が求められています。問題や平均点に対して多少の批判があったところでそんなことは先刻承知でしょうから、この傾向が大きく変わっていくことは考えられないです。つまり読み書き能力が多くの科目で重要になることは間違いないということです。
実際、国語や社会はもちろんのこと、理数系科目でも伸びる子は国語力が非常に高い傾向にあります。理数系学科だろうがなんだろうが、少なくとも国立大を受験するなら基本的に全科目必須で共通テストを受けなければなりません。(逆に、文系学科であっても共テはもちろん2次試験で数学を課す大学も多いです)
いずれにせよ、国語力は非常に重要であることはおわかりいただけるのではないでしょうか。
ではどうすれば良いかですが、早ければ早いほどよいのですが、毎日読書・または毎日国語の問題を解くのをルーティンにしてください。
読書は小説だけではありませんが、仮に小説であれば子ども向けより多少アダルトな内容があったほうが子ども受けは良いです。「そ、そんな・・・!!」と思われるかもしれませんが、散々ドラマやネットでいろいろな情報を得ているのに、手を繋いだだけで顔が赤くなるような恋愛小説に今どきの子が興味を示すはずがありません。まぁそんなもんです。
読みたい物と読ませたい物は異なりますので、ある程度親の介入も必要です。科学的な文章や大人向けに書いた文章、専門家向けの業界誌、大学1年生向け専門科目の入門書、明治大正期の文豪の著作など(これらは塾にも置いてあります)興味に従ってで構いませんが、幅広い物を読ませてあげてください。
それでもなかなか読書は・・・という場合は、国語の問題集を毎日必ず見開き2ページやらせてください。毎日です。土日も含め。漢字や言葉が弱い子は、1学年下の問題集からスタートしても良いと思います。そして毎日やることが読書の代わりになります。問題集なので、自習室で必ずやってきなさいなども効果的ですね。毎日の勉強の最初にやりましょう。やることやってからといっているとやらなくなります。
国語だけは、どんどん飛び級が可能です。自学年のが終わったら次々と上の学年の問題集をやっていけば良いと思います。かつて中3で大学入試向けの現代文の問題集をやっている子がいましたが、やはり抜群に勉強が出来ました。家庭で出来る早期教育で最も有効なのは実は国語なのではと思ったりします。