小学生・中学生の国語
2020年12月30日
たいてい「どうしたら国語上がりますか?」という形式で質問が来るのですが、この場合ほとんどが「どんな勉強をしたらいいですか?どこから手をつけたらいいですか?」ということだったりします。要するにどうしていいか皆目見当つきませんというような話ですよね。
割とまじで、「読めて内容が分かって答えられる」と言うことがそもそも感覚的に分からなかったりします。結果として点数を取る子でも、意外にいます。こういう子。そうなると、やはりどこから手をつけていいのやら…ってなるのも当然です。
国語も、数学や英語と同じように、その学習要素を分解して考えて見ましょう。それぞれ対応が見えてくるはずです。例えば数学なら、計算、方程式を立てる力、関数、図形。そして例えば図形に絞って考えたらさらに、作図、平面図形、立体図形、円周や面積の計算、、などなど、要素に分解するとそれぞれに対処法が異なるということです。
当たり前ですが国語でもこういう分解は出来ます。
大きく分けて漢字、語彙、文章を読む力(説明文・物語文)、文章を書く力、といったところでしょうか。
国語が苦手(≓国語が嫌い)の子は、小学校の時の漢字ドリルが苦手だったり、(その結果かどうかわかりませんが)文章を読むところが好きでなかったりするものです。数学で言えば計算とか、問題を読んで図にしてみるとか、そういった基礎のところですね。基礎に苦手意識があると、その先は当然難しいです。
ですので国語を出来るようにするためにはまず漢字や語彙、文章を読むことが大切になります。
漢字は漢字検定をやってみるとか、語彙も(語彙検定なんてのもありますが)漫画で読むなんとかみたいなのとか、活用出来る物はしていきたいです。塾ではまぁわりとストレートにテストやっちゃいます。「覚えてね」の方が早いですから。
読み取りですが、塾の小学生国語の授業(学校の教科書とは全く別内容)で最近「読み聞かせながら説明」をするようにしてみました。
宿題で読んできたときは「なんのこっちゃ分からんかった説明文」も、読みを聞いてもらいながら、解説を挟み語彙や背景を説明しながら読んでいきます。読みながら、本題を忘れない程度に適度に語彙や感情、背景などの解説を入れていくような感じで、時には双方向でやりとりしながら聞いてもらいます。(ここら辺のさじ加減は難しいですが)
そのあと問題の解説に入っていくと、ほとんどの子がすぐ答えられます。自分で宿題をやってきた時には全然違う選択肢だったのが、驚くほど正解率が上がります。設問を先読みして応えやすいような読み方をしているわけではないのですが、よく内容を読めて理解できているから、そりゃそうですよね。じっくり読んで内容や言葉を理解しながら読んできているので当たり前です。
でも多分この感覚が大切で、これが分かってくると逆に「家で自分でやったときは読めていない」と言うことも自覚できるようになります。「ちゃんと読める」というのはどういうことかが分かるわけです。確実に最初の階段を一歩上ってますよね。
テキストの正解率はここからぐんぐん上がっていきます。まだまだ道半ばですが、出来るようになるのは間違いないので、この先も実践していこうと思います。
高校生向けの国語なんかはこれまた別で、本格的には2年生の終わりからの取り組みが大切だと思います。小中学生とはまた違ったやり方になります。