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テスト結果をどう生かすか

テストで大事な事は、テスト結果をどう生かすかです。

 

 

きれい事ではなく、高校受験のシステムから言って、上位校はほとんど「当日点:内申点=7:3」なので、普段の中間・期末テストが入試に直接与える影響力はかなり下がってきます。内申点さえ取れていれば、普段の点数は関係なく入試本番までに取れるようにすればよいわけです。

 

 

 

とは言っても、もちろん中間期末テストの点数が内申点に大きく影響するわけですから、中1の最初からたゆまぬ努力をしつづけ、そしてそれを先生に分かってもらうことは必要です。

 

 

 

が、ここでは内申点への影響はいったん置いといて、いかにしてテスト結果を生かすかということです。

 

 

 

開智塾の子たちは全学年平均点が400点を超えますので、まず「理解できるかどうか」と言う点について言えば問題ないと考えてください。まぁ350点越えるくらいだったら、学校の勉強の内容程度だったら理解することにそんなに困難はありません。

 

 

 

それ以上のところでなぜ点差が開くのか。まずテストの後にすることは、失点の原因を探ることです。

 

 

 

上記のように、これくらいの点数の子たちは「分からない」と言うことはあまりありません。テストのなかにはそういった問題も少しはありますが、全体的にはマズマズよく理解してくれています。だからこそ、「何をしたらこれ以上あがるか」が分からなかったりします。

 

 

 

つまり、「分からない問題があまりない」状態なんですね。あればそれをやればいい。苦手な単元があれば集中的にやればいい。そうでないところで失点を重ねているから、何をしたらいいのやら・・・となるのです。

 

 

 

400点を超えるということは、逆に言えば、500点中100点近くを失点していることになります。実に15%~20%近くを失っているわけです。しかもほとんどが「分からない」のではなく、ミスです。

 

 

 

となると、ミスの原因を探っていく必要があります。

 

 

 

小学生・中学生は、ミスの重大性に気づいていません。むしろ、「あ、これはケアレスミスだから(分かっていないわけじゃないから大丈夫!)」と思っていたりします。そこが失点の最大要因なのにもかかわらず、です。こう言う子は、ミスを徹底的に排除するために努力をしないと永遠にミスに苦しめられます。

 

 

 

実はミスにも、たくさんのタイプがあります。人によってミスの仕方にも個性があります。

 

 

 

問題を読まない。

(特に小問があるとき、小問に入る前の入り口の文章の1行目を読まない子は多いですね)

 

図をきちんと書かない。

(図を書くのはデキない子のする事だと思っている子が結構います。暗算こそ至高!みたいな)

 

式を書いたはいいが、すぐ計算に飛び付いてしまう。

(式全体を眺めて、分配法則を使った方がいいとか…計算を楽にする戦略を立てていない)

 

 

答えを書く際に、もう一度問題を確認していない。

(何を答えるのか、単位はいるのか、記号で答えるのか、桁数は合っているか、などなど確認することは山ほどあります)

 

 

計算一つ取っても、ミスはこのように山ほど原因があります。

 

 

さらに、

 

 

問題の前半でのミスがおおい。

 

中盤でミスがおおい。

 

文章題の式は合っているのに答えが間違っている。

 

など、ミスのタイミングでも特徴は異なります。

 

 

 

こうしたことを一つ一つ確認します。そんなに難しい事ではありません。「ミスには、いろいろな個性があるんだ」と言うことを知ってさえいれば、すぐ分かります。(少なくとも僕らは分かります)

 

 

 

 

そして、自分のミスの特性を自覚したら、普段からそこを気をつけましょう。そして普段から絶対にミスをしないということが大切です。

 

 

 

最初に申し上げたとおり、400点を超えてこれば、理解という面ではそれほど問題ありません。通常、ある程度の努力もしています。やるべき事は大抵出来ています(完璧ではないですが)。つまり、普段の勉強自体が、理解よりもミスをしないよう、正解をきちんと書けるよう、訓練をする時間なわけです。

 

 

 

 

ところが、大抵の子は、そこら辺が面倒だったり、そもそも自覚していなかったりするワケです。となると、「やってもやってもあがらん」ということになってしまいがちです。無駄な努力をしないためにも、ぜひ参考にしてください。