一覧に戻る

前提条件が400点以上取っている子たちなので・・・

先日、ある保護者さまとご面談させていただいていたときに

 

 

「いやあ、塾長がおっしゃる、『勉強は中身ではなくてとにかく量をやれ』っておっしゃってたのがね・・・」というお話があり、

 

 

え!?そんなこと言ってないぞ??これは間違って伝わってるぞ??と焦ってしまいました。

 

 

 

「よくよく考えたらそのとおりだな、とおもったんですよ」と続けられたのですが、意図があまり伝わっていなかったので、これは気をつけねばと思った次第です。

 

 

 

まずそもそも、「中身なんてどうでもいいから勉強ってのは量を詰め込んだ者勝ちなんだ」と言うことをお話したつもりは一度もなく、

 

 

 

 

 

と言うことではないのですよ。ですので、もちろん「親としては、子どもには考える力をつけて欲しいと思うんだけど、塾っていうのは点を取らせる仕事だから、考えるより覚える方が早いってことなんだなぁ、それも一理あるなぁと思ったんです」というのも違いまして、これは古~い塾のイメージです。というか、昔勉強が暗記詰め込み重視だったころの塾の姿です。

 

 

 

点数を取らせるという目的自体は確かに変わっていないのですが、対象(つまり勉強の内容)が変わっている以上、塾でやっていることの内容も変わっています。

 

 

 

特に、開智塾のように平均点が400点以上になってくると(こんな塾はまずないと思いますが)、「考えて勉強する」ことはもう出来ています。これが前提です。こうなってくると、「質or量」ではなく、「質and量」になります。当然、質はもうあるので、あとは量だね、となるわけです。

 

 

 

近年の受験勉強は、あきらかに「(詰め込みではなく)考え方を知っている方が出来る」のは間違いありません。それでもなお、あと一歩のところで差になるのは、「量」なんです。そこまでやっておいて、量で差がついたらかわいそうじゃないですか。しかも、「イヤだからやらなかった」のではなく、「みんながそんなにやっているとは知らなかった」ということだと、これはかわいそうです。「知ってたらもっとやってたのに!!」というのは皆さん経験があると思いますが、まさにその状態です。才能がある子たちが力を十分に発揮している。その一軍集団の中で、差がつくとしたらあとは努力と気持ちなわけです。

 

 

 

ちなみに、「医者の子に医者が多い」というのは、「頭のいい家系」というよりは「医者になるためにはどうしたらいいかを知っている」または「こう言う生活や勉強をしていたら医者になる」というのを生まれつき知っているという部分が大きいと思います。

 

 

 

 

ですから、正確には「400点以上は質より量」という言い方だとおもいます。根性論というわけではなく、その中でさらに「自分なりのなにか」を修得している子ってのが強いですよね、そのためにはどんどん塾で聞いてください、ということです。自分で考えることはすでに十分出来ているので、新たなヒントであったり時間効率を追究したりするのには、他人に頼った方が早いんです。なにか「人に頼る」と聞くとイメージ悪いんですが、「本を読んで他人に学ぶ」と同じだと思うんです。開智塾の子はむしろ「質問するなかで新たなステージに上がっていく(スピードが上がる)」と思います。