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プログラミング教育はどうなのよ?

結論から言えば、当面必要ありません。向こう10年は入試科目にならないでしょう。

 

 

終わり。

 

 

 

ではちょっとさみしいので、「やっておいた方がいいの?」という点で。

 

 

 

まぁメリットもデメリットもない、といったところでしょうか。

 

 

 

与える側(親・先生)が「○○ちゃ~ん、プログラミング好きよね~!将来IT社長になりたいって言ってたわよね~!!ねーーーっってほら!!!言ってたじゃない!!え!?ママが言ってるだけ!!??そんなことないでしょ!なんでそんなこというの!!??おほほほほほいつもはIT社長になりたいって言ってるんですのよ~まぁママ恥ずかしいわ~○○ちゃん反抗期なの!!!???」って人じゃない限り(押しつけてかえって嫌いにしてしまうことがない限り)まぁいいんじゃないでしょうか。

 

 

ちなみにこれ、プログラミングとIT社長のところを、「勉強」「医者」に置き換えると、よくある話になります。塾あるあるです…。

 

 

 

 

ちまたにあふれているプログラミング教材は、内容が非常に稚拙というかいまいちで「教える側が誰でも触れるように」という「それを採用して儲ける側のためのもの」が実態だと思います。

 

 

ちまたのプログラミング教材の一例を挙げると、いくつかの部品を組み合わせてロボットみたいなのを組み立てる。それに、パソコンからどう動くかの命令を与える。命令は、「前へ3秒進む」「右へ90度曲がる」「停止する」「持ち上げる」などのいくつかのパーツを並び替えていくような感じです。basicの命令をアイコンボタン化したものを並び替えてフローを作るイメージですね。

 

 

正直、この程度であればマリオメーカーとか落ちゲーとかやってた方がいいんじゃないかという気がします。

 

 

プログラミングは本格的にやるならせめて中学高校くらいになってキチンと数学が出来るようになって、関数やらなんやら学んでからで十分かな、と思います。

 

 

 

 

それよりも気をつけなければいけないのは、「おもちゃ楽しかった~」で終わって、あと全く発展もつながりもしなかったという事態です。

 

 

 

 

同じような流行り物で「理科実験教室」みたいなのがあります。もう廃れたかな?

 

 

理科実験やプログラミングは、英会話などの「体験そのものが生きる」学習とは違って、体験自体に意味はありません。得た知識こそが命です。あまつさえ「あれやったけどつまらんかった」または「プログラミングなんて簡単」みたいなことになったら逆効果なわけです。プログラミングの世界はめちゃくちゃ展開が速いので、basicレベルのことをしかもアイコンを並び替えるだけで満足してもらっては困るんです。ちゃんとやらせたいなら、です。

 

 

 

 

そして、理科実験・プログラミング両方に言えることですが、ある程度知識がないと、本当の面白さは分からないと思うのです。例えば赤い液体と青い液体を混ぜたら黄色になりました~!!不思議だね~!!きゃ~ふしぎーーー!!って言ってても何の意味もないわけです。そこから実験ばっかする子になってもそれはそれで怖いですし、本来その意味を知るためには手順を踏んでキチンと化学を学ばなければいけないんです。

 

 

 

 

やらせる場合には、そこを重々承知した上でそこでやった知識がその後どう生きてくるのか、なににどうつなげていくのか、そこが見えてこないとマイナス面の方が大きくなってしまうでしょう。抽象的な「興味を持ちますよ」「好きになりますよ」なんてのに踊らされていると「どれも中途半端、ガラクタだけが残った」という状態になってしまうのです。※

 

 

 

 

プログラミングに限らず、世の中全体の趨勢は「勉強をなんとかやっていただくために大人が努力する」のが主流です。やる気も根気もない子どもたちに、怒ることも命令もできない大人が何とか工夫して興味を持っていただけるように仕向ける努力をしている状況です。でもこれってあくまで世の中全体の話で、上位10%には当てはまりませんよね。当然こう言う物は平均点周辺がターゲットになっています。なぜって、そこが1番人数が多くてお金になるからです。じゃあそれがうちの子にあってるの?というのはよくよく考えてみる必要があるとおもいます。

 

 

 

 

※プログラミング学習には「A→B→C・・・」というように、条件を与えてタスクを実行させるような思考回路そのものを勉強する効果がある!という意見もありますが、それはプログラミングじゃなくても学べます。

 

 

 

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