勉強の面白さに気づいてもらう
2020年08月27日
勉強を面白いと思ってやってくれたら、それに越したことはない。
と言われていたりしますが、そうは問屋が卸さないわけで。古今東西「勉強が面白くてやっています」という人なんてそんなにいないわけです。
いやいや、うちの先生、歴史大好きですよ~?とか、学者なんかだと「いや~、電磁気学はホントに面白いんだよね~」って人がいますが、彼らは好きでやっているだけです。我々塾や小中高校が扱っている「勉強」とはちょっと違いますね。好きでやっている学問がたまたま生活の糧になっている学者と、我々が進学するために仕方なく(?)やらされている勉強とは異なる物です。
勉強はどうしたって「やりたくないけどやらなきゃいけない」という壁にぶつかる物なのです。というか、その固まりです。それをどうして乗り越えて行くかを学ぶのが633の12年、教育制度の核心なのではないでしょうか。
ところが。世の中を見回してみると、「1日たった15分でぐんぐん成績が上がる!」とか、「○○先生の授業は本当に面白くてわかりやすい!」とか、そんな言葉が踊っています。「子供の興味を引き出すには」なんて研究を大真面目にしている人もいます。「うちならこんなに楽をして成果物を手に入れられますよ」なんて、まあ通常だと嘘だと分かりそうなもんですが、どうしてもこういう時代になると「元本・年利5%保証」なんて言葉に飛び付く人が出てくるのは大人も子供も変わらないということでしょうか。
思うんです。もし子供に興味を持ってもらって、その時は勉強したとしましょう。でもいつかはその興味が尽きます。そうしたら次の興味は誰が引き出すの~?とか、興味を持てなかった子はどうしたらいいの~?とか。社会人になって、好きでもないことをする部署に配属されたらどうするの~?と。
興味を持たせることは悪いことではありませんが、根本的な解決にはなりません。勉強とは本来、楽しくもなければ面白くもない、日々そんなに変化がないけど長く続けると確実にどこかにたどりつく。そう言ったもののはずです。本当に大切な事は、興味も関心もなくても、やらなければいけない事はきちんとやるということでしたよね。
開智塾では「やらなきゃいけないよね。さ、どうやってやっていこうか」からスタートです。そもそも「なんでやらなきゃいけないんですか?」という声は上がりませんし、上がっても相手にしないでしょうね。その代わり、開智塾でやることをきちんとやり出したら早いですよ。どこかでドカーンと上がります。(実際ドカーンと上がった子もたくさんいて、生徒数もドカーンと増えました。ありがたやありがたや)
おまけ。
もし「なんで勉強なんてやらなきゃいけないんですか?」って聞かれたら・・・
「それはな、おまえみたいな反抗的なやつを力ずくで社会の歯車にするためだー!!」と答えておきましょう。そう、僕は構造主義者なのです。