英語の暗記テストには二つの意味があります。
2020年08月23日
一つは、もちろん英語としてきちんと覚えて書けるようにするためです。
いつも開智塾でやっている量をきちんと覚えることで自然と書けるようになっていく、このスキルは多分ある程度の学歴のある人ならみんな「そうそう、それ大事だよな」って言うでしょう。英語は結局のところ暗記なので。
もう一つは、「勉強とは結局は日々の努力の積み重ねである」ことをするためです。
これは英語が1番分かりやすい。正直、数学は計算さえできれば、急にやってもある程度のところまで持っていけます。が、英語はだめです。こればかりは中3になっていきなり単語を覚えたとしてもできるようにはなりません。特に高校に行ったらものすごい差になって、英語ができないことに苦しめられるでしょう。
例えば、歯磨きをするときの動作、手順ってみんな決まってますよね。普段そんなに意識しないと思いますが、歯磨き粉をつけて歯ブラシをどこに当てて磨き始めるか・・・。これって人によって「いつものパターン」があります。これを、あえて崩してみてください。なんか変な感じがするとおもいます。人によっては、その後の動作全てが「変な感じ」、場合によっては「あれ?なんか忘れてる!!」みたいになります。
これは心理学の「トリガー」効果といいまして、ある動作が次の動作のトリガーになり、さらにその次、その次・・・とつながって一連動作をするというものです。普段特に意識しない動作ほど、トリガーの影響が大きいといいます。
内村選手のあのルーチンも、そういった効果があります。「いつも通り手をこうする」ことで、「いつもどおり次の動作に移れる」と言うことですね。
英語にも、同じ事が言えます。普段workとかwalkとかを当然のように書いていますが、勉強の習慣が不十分だったりすると手が忘れてしまいます。どっちがウオークでどっちがワークだったのか、こんな事で迷うのはマズいんですが、結構あります。よく勉強している子でもあるくらいですから。
こういうところは入試では必ず聞いてきます。workとwalkを間違えるなんて、勉強が習慣付いていない証拠です。(書けたからといってちゃんと勉強しているとは言えませんよもちろん)
つまるところテストというのは、こういう物の積み重ねでできています。ちょっとしたことが普段きちんとやれているか。難問によって天才かどうかを計るのではなく、平易な問題できちんと努力できる人かどうかを計るのです。英語の暗記テストなんかで追試になる人というのは、全ての科目において「完璧にやってない」人なので、いざ本番ではボロボロミスをします。400点ちょいくらいで止まるってこういうことなんですね。
単語を間違えた、計算をミスした、じゃないんです。普段からそんなことばっかやってるから本番で出るんです。点数を伸ばしたかったら、暗記をきちんとやる、授業後宿題や全マルをやって帰る、この2つを重視してください。できる子はみんなこれやってます。「うちの子すぐ帰ってくるわ」という子でトップを独走している子はほとんどいないと思います。
というわけで、暗記テストは非常に重要な物です。何人かが、平気で暗記テストはもちろんのこと追試もすっぽかしていることは把握しています。「うちの子大丈夫かしら?」と思われる方は、ぜひお子さんに聞いて見てください。たぶん、明日以降連絡が行きますが。