高校受験、受験校決定の罠
2021年02月05日
主に、塾などの教育サービスを利用している方へのお話です。
高校受験の際、受験校の決定に塾などに相談される方は多いと思います。
このとき、ちょっと無理そうなところを薦めてきたら、立ち止まって「この人は、この塾は、なぜそこを薦めたのか」を考えて見てください。
合格の数字を増やすために無理して上位校を受けさせる塾が世の中にはたくさんあります。「そんなこと言って、落ちたら塾の実績にならないじゃないの」と思われるかもしれませんが、極論すれば実績だけが欲しい塾にとって生徒が落ちてもたいして問題ではないのです。受かれば+1、落ちてもどこにも書かない。それだけなのです。
・「受験では挑戦する気持ちが大事」
・「あと1ヶ月頑張れば合格ラインに達します」
・「ここまで来たら○○受けないと!」
・「ここ受けるために頑張ってきたんでしょ?」
このあたりの言葉は受験生としては発破をかけるときによく使われる言葉です。
発破をかけるとは言いますが、鼓舞することは実はそんなに難しくありません。根拠もなく上のようなことを言えばいいだけです。
本当に難しいのは、下げようが上げようが【納得する】ことです。それは「仮に落ちたとしても、何が原因で落ちたのか。落ちたあとどうやって挽回するのか。」まできちんと納得していることを指します。これがなければ無謀な夢を見ただけの無駄死にです。
チャレンジはギャンブルではありません。リスクを自分で背負うことです。つまり受かったも落ちたも、全て自分で納得して責任を負うことです。
果たして、そこまで本当に納得出来ていますか?塾のチラシのためのコマになっていませんか?仮に落ちても次に向かって歩き出せる、そんなサポートを受けていますか?ぜひそこまで考えてあげてください。
もちろんむやみやたらになんでも受け入れて責任を回避する姿勢も・・・がっかりですね。
どちらも、数字のために適当言うだけのサラリーマンか、子どもの人生を一緒に考えてくれる人かということです。