作文が苦手とか(添付資料あり)
2021年04月13日
作文が苦手な子は多いと思います。
小学校の読書感想文が作文嫌いを量産しているのはほぼ間違いないのですが笑、ちょっと立ち止まってみると、本当にみんなが作文が嫌いかというと事情はちょっと違うと思われます。
まず、作文嫌いのうち結構な確率で「字を書くのが嫌い」が潜んでいるであろうこと。大人でも同じだと思います。鉛筆を持って字を書くという行為は、一部の人を除いて「思い通りの字を書けない」「自分の字が好きではない」などの理由から、実はかなりの苦痛を伴う物だと思うのです。
大人は、これをスマホやキーボードという文明の利器で解消しました。確かに子どものうちは自分の手で字を書くということは大切なのですが、一方で「これって文章自体が嫌いなのか?」ともおもうわけです。
他にもまだ検討すべき余地はあります。
形式ばった文章は好きではないが、話し言葉や汚い言葉、LINEのような双方向的コミュニケーションは嫌いではない子も、これまた多いと言う事実です。さらに、文章でなかったとしても絵を描いたりする子はやはり多いですし、つまりは「表現」自体が根本的に嫌いな子というのは少ないと思うのです。
(ということは、たくさんの子どもを自己表現から遠ざける読書感想文なるもの、かなり罪深いですね笑)
従いまして、文を書くことが嫌いなお子さんには、ひょっとするとパソコンやスマホなどで好きに書かせると表現すること自体への抵抗感が薄れるきっかけを作れるかもしれません。
また文章は、たいがいが0から1を生み出す行為です。これ、そもそもある程度の技術が必要です。本来それを身につけるのが読書感想文の意義でもあるのですが、その辺の指導は普通されないので、「さあ、白紙に好きなこと書いてごらん!!」といわれても困る子は多いでしょうね。
というわけで、「元々あるものを利用して、言葉を当てはめて完成させよう!」というやり方で文章の「型」を知ってもらうということで前へ進めるようになるかもしれません。たとえば、気に入ったマンガの吹き出しを使って台詞を埋めるようにして読書感想文を作るとか、です。穴埋め台本のような物があってもいいと思います。
・・・という発想で、以前「読書感想文の書き方」というものを作ったことがあります。非常に好評でしたので、添付しておきます。良かったらご利用ください。
pdfファイルです。