高3で8月全統共通テスト模試の結果がいまいちだった人
2021年09月18日
8月の全統(河合塾の模試)は大きな山です。共通テスト型(マーク式)、二次型(記述式)両方ありますが、とりわけ共通テスト型は、ここで取れるか取れないかで大きくその先が違ってきます。結果が返ってくるのがちょうど今ごろで、もう夏休みも終わってあとは本番まで一直線の時期だからです。この時期にいい結果をもらっているとそのあとのモチベーションも高く持てますが、そうでないと勉強計画の見直しになってしまいます。
まずうまく行かなかった高3生向けに。
どうも、聞いたところかなり演習量が足りない気がします。
「全科目で時間を計って解く→採点→合計を出す」を1セットとしたときに、8月全統前に少なくとも20セットはやっていますか?全般的に点数が足りない子はほとんど「2~3回くらいです」でした。共通テストは、入試においてはボクシングみたいなもんです。メジャーでわかり易いルールですが、それに向けて徹底して対策してないと絶対に勝てません。どんなに強い柔道家でも、ボクシングそのものの練習をしていないと瞬殺です。
具体的には、過去問10年分×本試・追試=20セット、河合塾の黒本(本番形式の問題集)を過去5年分+黒本(と呼ばれるマーク問題集:1冊で4回分入っています)
をやりましょう(これを全てやりきれたら40セットくらいになります)。アマゾンリンクを張りましたが本屋さんに普通に売っているのでアマゾンで買う必要はありません。ちなみに、河合塾以外にも同様のものを代ゼミや駿台も出していています。どれもそんなに変わらないです。塾にもあります。過去をさかのぼると範囲外のところも出てきますのでそこら辺は注意してやりましょう。
共通テストで思った通りの点数が取れていない子は、毎日最低2科目を時間計って解き続けましょう。必ず毎日です。1週間でだいたい1セットは最低できると思いますが、今までの演習量が足りない人はさらに土日にもう1セットやりましょう。これで勉強時間の半分近くはマークの練習になります。そう聞くと、そんな変な時間割でもないですよね。とにかく1月までこれを続けて行きましょう。点数をノートに記録するのも大切です。ダイエットみたいなもので、記録するだけでも点数は上がっていきます。この効果は説明すると長いので割愛しますが、とにかくキチンと記録はしていきましょう。
もちろん、できなかった問題をできるようにする、質問したり解説を読んだりして理解してもう一度解いてみる、などは当然やるべき事です。これで本番までにうまく行けば20%位は得点率が上がるでしょう。嘘だのなんだの言う前にやってください。共テは繰り返し練習で上がる部分が大きいのです。
高1・高2のみなさんには、共通テスト本番体験ということで予備校各社がそれっぽいことをやっています。また開智塾でも共通テスト本番と翌週くらいで、実際の問題を時間を計ってやります。
だいたいの感覚はそれでつかんでいくのですが、具体的な勉強はいつ頃始めたら良いのか?これは、はっきりしています。高2の後半です。高2の後半くらいには各学校で文系の勉強(共通テストの範囲)がだいたい終わるはずです。そこから、8月の全統共通テストに向けての勉強を始めましょう。5月くらいにも1度ありますが、ターゲットは8月です。
いきなり本番形式を重ねるのではなく、穴開け中心のマーク型問題集、なかでも履修順に並んでいる問題集がありますので、そう言ったものを中心に復習をしましょう。学校の授業も復習に入っていきますので、そこにリンクさせると勉強しやすいかもしれません。
これも本屋さんで普通に売っています。単元ごと、社会なら歴史の順に整理されているので勉強しやすいはずです。こうしたものは他にもありますから、本屋さんでいろいろ選んでみるといいと思います。岐阜だとJR岐阜駅の三省堂が多いです。
これをだいたい3年生の前期中間までくらいのつもりでやっていき、中間が終わったら8月全統に向けて20~30セット、時間を計って本番形式でやり倒す。おおまかにこんなストーリーです。
他にも本番が近くなったらやりたい「センターパック」(毎年塾で各社購入しています)など、有名な問題集シリーズがありますから塾で聞いてください。
まだ目標を下げる必要はありません。今は振り落としの時期です。自分からリングを降りないようにしましょう。負けて降りるのではなく降りたやつが負けなんです。頑張ろう!!