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二月の勝者

二月の勝者というドラマが始まりました。中学受験塾を舞台に、受験生である小学生と塾講師たちとの奮闘を描いたドラマです。

 

 

原作のコミックはもちろん全巻持っていますが、ドラマも1話から見ています。細かい設定はさておきほぼ原作通りですね。柳楽優弥くんとか加藤シゲアキくんが原作そのものですごく似ていますとか何とか。

 

 

それはともかく、内容は非常に良いです。

 

 

開智塾としては中学受験を全くやっていませんのでそのあたりの細かい機微はよく分かりませんが、柳楽優弥扮する黒木先生の言うことや行動がいちいち「そうそう!!」という感じで、とても共感しています。

 

 

第3話ではトップを狙うあまりに自分を追い詰めすぎて自傷に走る女の子が主役でした。

 

 

開智塾でもそういう子は何人か見て来ました。不動の学年1位を取りながら、「絶対に下げてはいけない」謎のプレッシャーと戦うあまりに精神のバランスを崩してしまうんですね。リストカット、髪の毛をブチブチ抜くなど、気づいたときは血の気が引きますね。。。ものを壊されたりトイレをわざと詰まらされたりと、まぁいろいろありました。

 

 

さてとても冷徹に見える黒木先生ですが、実際は生徒への愛に満ちあふれています。

 

 

現実の世の中は、塾は過当競争の時代です。いかにして生徒を効率的にたくさん抱えるかを考えるあまりに大量生産工場のような塾ばかりになってしまいました。1クラス20人以上いたら生徒一人一人に目など行きません。特に塾講師は学校の先生方と違って、学級運営の基本や児童心理などの知識は持ち合わせていないのが普通です。だからこそ少しでも一人一人をよく見て一人一人の特性に合わせて伸ばしてあげることが大切です。きれい事ではなく、ゴールが合格であることを考えても、これが結局は近道なんです。

 

 

いま、親以外に子ども一人一人を見ている場所ってどれくらいあるんでしょうか。開智塾はそういう場所でありたいと思っています。

 

 

 

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