国語がどうにもこうにも
2022年04月07日
高1以下限定の話です。
(高2後半~は一気に問題が難しくなってそれなりの技術が必要になりますので、今回は置いときます)
国語は、「そんなん読めば分かるっしょ」というひとと「ちっとも分からん」という人に分かれます。
この差は何なのかというと、「読めと言われてサッとその文章の世界に入り込める人」と、「何度なぞっても目が文字の上を滑るだけの人」の差なんですね。
「集中して読みなさい!」とか「線を引きながら読みなさい!」というのは簡単なんですが、ほら、「お母さん、これ必要なんでしっかり読んで後で質問に答えてください」って言われて「月刊【中部の釣り】」とか渡されても読む気しないですよね。「ほら、お父さんもちゃんと「esse読んで!春の最新コーデと値段、後で問題に出すから!」って言われても読む気しないですよね。同じです。
一方で「読めば分かるっしょ」というのも真実です。そのとおり、国語はそこに答えが書いてあるので、読めば分かるのが大半です。じゃあ一体どうやってそんなくそつまんねー雑誌を(釣りとesseごめんなさい)どう読むかといったら、それはもう一緒に楽しみ方を教えながら読んであげるんです。
今小学生のいくつかのクラスで国語の担当をしていますが、ほぼ毎回、本文の音読をします。こっちが勝手に読みます。できるだけ情感たっぷりに、説明文なら脱線話を入れつつ。
すると、「さっさと宿題やる子」には内容を思い出してもらえますし(宿題をすぐやるってのは素晴らしいのですが、国語の場合時間が開いて内容を忘れちゃったりするんですよね)、読むポイントに気づいてもらえる。「ろくに読みもせずなんとなく答えを書いて埋めてきた子」には、そこで初めて内容を分かってもらって問題がさほど難しくないことを知ってもらえる。
たまに脱線しすぎて何の話だったか分からなくなることもあるんですけど・・・
でも本を読むってそう言うことですよね。読んで内容が頭に入ってきて、時に「普通そんな親切なこといわねーよ」とか「このおっさん環境保全原理主義やな」とか毒づきながら読めばいいんです。途中で他のことに興味が移ったらそっちへ行ったっていい。「読める」ようになれば、答えること自体はそれほど難しくないのです(ただし何度も言いますが高1までです)。
まぁ、難点はなかなかテキストが進まないことですかねぇ。でも国語の点を取るという目的は達成しているのでいいでしょう。