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中2・中3の反抗期への対処法

毎年の事なんですが、中2~中3くらいではげしく反抗期になる子がいます。

 

 

まずそれは正常で、良いことなのでお子さんの成長を喜んでください。(どっちかっていうと反抗期がない子が最近増えていて、心理学的にはその方が心配です)

 

 

 

で、反抗期にまつわる家でのバトルでは、よく塾が槍玉に挙げられます。

 

 

「やる気ないんだったらやめなさい!」

 

 

みたいなやつです。お気持ちは十分分かります。せっせと働いてお金払って送り迎えして、んでこの態度かよ・・・。

 

 

 

ですが、反抗期はそもそも勉強に対する反抗ではありません。親に対する反抗です。子どもからすれば親と喧嘩が出来ればよいので、別に素材は何でもいいんです。なんとなくいらついているから発散したい。そこに親がいれば、(親はどれだけ反抗しても無限に自分を大事にしてくれることを分かっているので)安心して親とバトルするわけです。

 

 

 

たいてい親子げんかのきっかけ(原因ではなくあくまできっかけですよ)は、親からの「○○しなさい」「ずっと○○ばっかして!いい加減にしなさい!」じゃないでしょうか?子どもから見れば、親が喧嘩をふっかけてきている状態なんですよね。売られた喧嘩は買ってやるしかない。「勉強しろ!」「うっせーわ!」ってなるわけです。

 

 

 

が、塾で見ている限り、通ってきてくれている子で本気で「勉強なんてやっても意味がない」と思っている子はいません。誰だって点数は上がった方がいいし、勉強はやった方がいい。そんなことは分かっているのです。でも、うまく行かないことも多いんですよね。小学校の時と違って自分で自分を管理しなければいけないことも分かっているけど、それがうまく出来ない年頃なんです。

 

 

 

 

そうしていらついているところに、わざわざ親が勉強の話を持ち出して喧嘩すると、子どもからしたら「んなもん勉強なんかするか!!」って言いたくなります。

 

 

 

長くなりましたが、反抗期のお子さまへの対処方法です。

 

 

 

親子げんかはどんどんしてあげてください。親子でバトルできるのもあと1年です。それ以降は急速に大人になって、あまり相手にしてもらえなくなります。それはそれでさみしいもんです。(まれに万年反抗期みたいな子もいますが笑)そしてそれは、お子さんの成長過程に必要なものであって、ストレスを家の中で発散してくれている状態だと思ってください。家で大げんかしている子って、外ではちゃんとしています。

 

 

 

ただし、喧嘩のネタとして「勉強」や「塾」を持ち出すのは得策ではありません。正常にストレスを発散してもらいつつ、勉強は勉強できちんとやってもらうのがベストです。そもそもお子さん本人には勉強をやれといったところでやりません。プラスにならないどころかマイナス効果しかありません。そこで、勉強に関してはしばらく黙っておいて、勉強以外のことで喧嘩してあげてください。靴をそろえるとか脱いだ靴下は洗濯カゴに入れるとか、youtubeは1日1時間以内とか。そういう家庭のルール的なところで喧嘩してあげて、「もういいわ、塾行くわ!」って状態に出来ると理想的です。

 

 

うっかり「いつまでyoutube見てるの!早く勉強しなさい!」と言わないよう気をつけましょう。お気持ちは十分分かります。そのとおりで正論なんですが、正論がいつだって通じるわけではありません。特に本人自身がそのことを分かっているので、人に言われると余計に腹が立ちます。あくまでも家のルールとして「目が悪くなるからyoutubeは1日1時間まで」とか、「動画を見るだけじゃなくて本を読んだり家族と会話をして欲しいからyoutubeは1日1時間まで」とか、そういう言い方にしてあげてください。「勉強をしなきゃいけないことは自分で分かってるよね、でもうまくいかない、それは自分で乗り越えなさい。お父さんお母さんからは何も言わないから。でも生活習慣は別。それは家でのしつけだから口出しするからね。」というスタンスです。

 

 

 

 

過去、同様の事は幾度となく繰り返されてきたのですが、どうやらこのやり方が今の子にはベストな気がします。

 

 

 

実際塾でちゃんとやっているかは塾にこっそり聞けばすぐ分かります。そこでの対応はお任せください。反抗期には、勉強のことは塾で、家のことは家で、と役割分担することがうまく行くコツです。

 

 

 

 

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