一覧に戻る

親でも先生でもないのが塾講師

塾の先生たちはそれぞれに誇りをもって頑張っていらっしゃることと思います。

 

 

あくまでこれは僕個人の考えに過ぎないのでチラシの裏にでも書いとけって話なんですが興味のある方だけお付き合いください。

 

 

僕にとっては、自分の親は近すぎる存在で「大人」とも違うし、学校の先生は「評価者」でした。僕自身も子どもの頃いくつか塾には通ったけど、塾のセンセイはやっぱり身近な存在ではなかったです。

 

 

 

当時、80~90年代の学校とか塾の環境ってたぶんそれで良かったんだろうしそれが当たり前だったんだろうけど、でも、なのか、だから、なのか、僕は、塾は親でも先生でもない第3の場所でありたいと思っています。

 

 

 

子どもたちにとっての「先生」って、やっぱりあくまでも「学校の先生」であって、「塾なんて先生って呼ばれてるけど先生じゃないよね」って子どもたちに思われていることは十分自覚しているつもりです。「あのね、先生がね、あ、本当の先生(学校の先生)が言ってたんだけど・・・」みたいなことはよく言われるんですが、別に何とも思いません。うんうん、先生そんな事言ってたんだー、先生すごいね!なんて会話がよくあります。塾は子どもたちにとって「先生」である必要はないと思うんです。(もちろん「先生」であった方がいい子にはそう接しますが)

 

 

 

もちろんお金をいただいて初めて成り立つ関係ですが、所詮商売人だしゃらくせえ!とも思いませんし、自分なりの哲学めいたものはもちろんありますが、「日本の教育を変えてやる!」なんて偉そうなことも思っていません。なので僕はいつも一人称は「おれ」ですし、「教育者」なんて立派なものじゃないと言う事を重々自覚しているつもりです。

 

 

 

でも、もし親でもない先生でもないからこそ出来ることがあるならば、それは出来る限りしていきたいとおもっています。学校の授業が退屈でつまらない子を面白い勉強の世界に誘(いざな)ってあげたいし、反抗期でとにかくむかつくんなら敵意を向けてもらってもいいと思っています。それで解消出来るなら全然OKです。

 

 

 

子どもたちはみんな勉強が嫌い(ひょっとすると勉強を「強制される」「評価される」のがキライなのかもしれません)なのにやらなきゃいけない苦しみと戦っているし、学校の先生に嫌われたら通知表を下げられるという恐怖のなかでいい子を演じていることもたくさんあります。

 

 

 

せめて塾くらいは、ただひたむきに勉強であったり、そこから逃げたい自分と向き合う場であってもいいんじゃないか。それにまつわる辛さや悩みを出せる場であってもいいんじゃないかと思っています(全然道半ばどころか10分の1も行ってない気がするんですが・・・)。だって塾なんて、失敗したって怒られたって、自分の人生にとってはなんのマイナスにもならないじゃないですか。通知表をつける立場でもないし、みなさんの人生を決定する力なんて1㎜もないわけですから。ただただ僕らは応援団でしかない。

 

 

 

もちろんそれは、保護者さんに対しても同じ事です。保護者のみなさんは圧倒的に自分の子どもに対する情報量が多い(つまり自分の子どもを毎日見ている)割に、同世代の子や親についての情報がない中で戦っていらっしゃいます。本当に日々戦いだと思うのです。そういう方々の手助けになれるのも、恐らく塾以外にほとんどないのではないでしょうか。

 

 

 

もし辛いなとかどうしたらいいんだろうとか、みんなはどうしてるの?って事があったら遠慮なく聞いて欲しいと思います。もちろんそれに対する回答に従う必要はないでしょうし、信者になる必要もありません。これが正解だと言うつもりもありません。でも、しつこいようですが親でも先生でもない立場の人間がいることって、結構大事だし有益だと思うんです。なにか聞いてみて損はないと思うんです。

 

 

 

生徒のみなさんも保護者のみなさんも、お家で色々悩まれることあると思います。まずはそれをそのままぶつけてもらえればうれしいです。そういう場所でありたいと思っていますので。

 

 

 

僕ら塾は、いつでも簡単に切り捨てることができます。嫌だと思ったら今すぐやめることが出来ます。学校とはそこが全く違うんです。だから。

 

 

 

もしなにか気になる事があれば、まずはこのサードプレイス(第三の場)を使ってみてはくれないでしょうか。「うちの子は成績が悪いから・・・」とか「うちの子は全然勉強しないから・・・」とか、そんなことは気にしなくていいんです。そんなことは知ってます笑。そこからがスタートじゃないですか。塾に気を使う必要なんてありますか?たかが塾ですよ?お金払って行ってるんだから、最大限利用してください。こちらはそれが好きでやってるんですから。

 

 

 

僕はこんな性格(?)なので、遠回りな気遣いは基本的に余りしませんし(ただ、多少言葉を選べるくらいには大人にはなったとは思っていますが・・・)、僕に対して気遣いは不要です。むしろ「うまく行かなくて悩んで、相談もしないままに辞めます」ってのが一番悲しく不本意です。もちろんこちらが気づければいいのですし、そうする努力は毎日一生懸命していますが、やっぱり分からないこともたくさんあります。だから生徒さん本人や保護者さまの直接のお声を聞きたいですし、その上でなにか出来ることはないか全力で考えて行きたいと願っています。

 

 

 

とはいえ、心優しきみなさまには色々なお気遣いをいただけていることも重々承知しています。でも、他の塾の相談や学校での困難でもなんでも全然OKなんです。毎日1時間くらいは保護者さまとのLINEや電話連絡に使っていますし、無愛想な生徒さんからの質問にも毎日1時間くらいは使っています。それくらい、僕にとってはそれが大切で好きな仕事なんです。

 

 

 

もし、塾を「お金を払って預ける、成績が上がるか下がるかだけを見る場」だとおもっていらっしゃるなら、「合う合わないってあるよね」と思っていらっしゃるなら、もう一歩前へぜひ。開智塾は、「成績が上がるために一緒に戦っていきたい」塾です。余計なお世話ならそれでも全然構いません。「塾のくせに偉そうに」と思っていただいても構いません。でも、もし悩まれているなら・・・力になれるかもしれません。使ってみて損はない。聞いてみるだけ聞いてみよう。ぜひ心の片隅に覚えておいてください。僕たちはみなさんの評価者ではありません。応援団です。

 

 

 

って、本気で書いてるのですが、それでも「金稼ぎのために薄っぺらい事言ってるだけだろう」と思っている、心がすっかり汚れちまった悲しみしかないそこのあなた!!のために余計な一言ですが念のため言っておきますね。

 

 

 

「お金もらってるから身方になるのは当たり前だろう」

 

 

 

どう?これなら信用出来るでしょ?世の中にはお金が絡んでるからこそ信頼できるって場面もあるってことさ。でも何度も言いますが、それ以上でありたいと言う信念を持ってやっています。

 

 

 

などと考えさせられることが色々あったここ数日間でした。

 

 

 

友だち追加