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本を追加しています

関校も那加桜丘校も、地道にちょくちょく本を追加しています。いつも紹介をしているわけではありませんので、時々本棚をチェックしてみてくださいね!

 

 

今回はこちら↓

 

 

 

左がわはおどろおどろしい表紙ですが、中身は至って真っ当です。ちょっと変わった科学史、というか、イグノーベル賞的というか。

 

 

右側は、佐藤雅彦研究室です。知る人ぞ知る。佐藤雅彦さんは「ピタゴラスイッチ」でなじみ深いのですが、実は

「ポリンキー♪ポリンキー♪さんかっけーの秘密はねっ教えてあげないよっじゃん♪」

「すこーんすこーんこいけやすこーんぱりっとさくっとおいしいすこーん!」

「ドンタコスったらドンタコス♪」

「カローラーつぅぅにのぉぉってぇ~買い物にでかけぇたらぁ~財布ないのに気づいてえぇ~そのままドライブぅ~♪(Vo.小沢健二)」

「だんご三兄弟、ブンチャッ♪」

などなど。

めっちゃなつかしいですよね!これだけ「字面を見ただけで音楽が流れちゃう」クリエイターってそんなにいないんじゃないでしょうか。

 

個人的にはこれ↓もめちゃくちゃ好きです。

ただ紅茶そのものはそんなにおいしくなかったんだよな~。缶の質感はすごく良かった。

ちなみに曲の元ネタはこれこれです。

 

 

 

これらのCMが全て同じ人によって作られていたということを考えると恐ろしい。

 

佐藤雅彦

 

 

東大教育学部算数数学教育専攻→電通→クリエイティブディレクター→独立→慶大教授→東京芸大教授という華麗な肩書きを持つ方です。

 

 

特にこの「クリエイティブディレクター」というのが実はすごくって、当時(80~90年代)は広告代理店といえば「いかに売れるポスターやキャッチコピー、CMを作るか」という会社だったわけです。

 

(一つまえの世代だと糸井重里さんとかそうですね。「おいしい生活」という言葉で、「おいしい」を広めました。「彼のポジションっておいしいよね」みたいな使い方を発明した人で、「1文字1000万円」なんて噂もありました。)

(そういやこの頃「サブリミナル効果」なんて言葉も流行りましたね。非常に強い刷り込み効果があるから禁止されたといわれていますが、実際のところは眉唾です。)

 

 

 

ところが、その後広告代理店は「商品・企業価値そのものをまるごとブランディングする」みたいな「総合広告業」へと変貌していきます。各社呼び名は違いますが、この「クリエイティブディレクター」とか「アートディレクター」と呼ばれるプロジェクトリーダーが全体のイメージを総合的に企画し、そのイメージに基づいて「CMはこうする、雑誌広告はこうする、音楽はこうで、イメージカラーはこれで・・・」みたいなブランディングをしていくようになるわけです。

 

 

それまで営業が仕事を取ってきて、美大卒がいわば職人的に制作するみたいなのが当たり前だった古い業態から、「企画立案提案制作発表」まで全部プロジェクト的に監督・指揮していくような仕事の仕方に変わっていったわけです。佐藤雅彦さんはそういった人々の先駆けのような人です(特に美大出でもないんですが、そこはさすが東大とですよね・・・何やらせても出来ちゃう)。

 

 

 

ちなみに、他にもこうしたタイプのプロフェッショナルでは佐藤可士和さんという方も有名です。

 

 

 

長くなりましたが、そんな感じの算数パズルの本です。ぜひ。

 

 

 

 

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