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雑談を生かすも殺すも自分次第

授業中に雑談をよくします。

 

 

開智塾の英数授業は1回90分なのですが、中高生にはちょっと長いですよね。長いのは分かっているのですが、この90分には意味があって、

 

①大学の授業と同じ時間

②難しい問題をじっくり説明したり手を動かしてやってみる時間をしっかり取れる

③雑談などもある程度できる

 

の三つです。

 

①は、「だから大学に行っても大丈夫!」と言う意味ではなく、「何か物事を考えるには90分程度がどうしても必要になる場面がある」と言うことを意識しているのです。応用問題の多くは、45分とか50分の授業時間だと足りない場面がどうしても出てきます。ちょっと複雑なことやいくつかの類題をやろうとするともう少し長めの時間がほしい。だから90分を取っています。お互い大変ですけどね。そう言う意味で大学の90分授業という単位を参考にしました。

 

 

 

②は、①と関連しますが、45~50分だと一方的に講師がしゃべって満足するだけの時間で終わる可能性が高いということです。自分で考えたり、分からない所を質問したりする時間はほぼ取れないと思います。そして「終わる時間ばかり気にするように」なります。これ経験あるんじゃないでしょうか?残り20分くらいになってくるともう集中力が落ちますよね。でも残り1時間だったらある程度諦めて、雑談や計算でリフレッシュしてもう一度集中する方向に舵を切ることができます。「最近の子は集中力が長続きしない」なんて言われたりしますが、そんなことはありません。映画は90~120分です。ゲームなら3時間でも集中してやります。やり方次第です。

 

 

③は、今回の投稿の趣旨なのですが、雑談などをキチンと挟む事が出来るということです。これは・・・申し訳ないですが、「学校の授業がつまらなかった」という個人的な体験によるところが大きいです。工夫して楽しい授業を展開してくださった先生もいらっしゃいましたが、どうしてもそうでない事も多く、せめて塾くらいは知る喜びを持って帰ってほしいって思っていたりします。

 

 

雑談の内容ですが、「こないだ階段でこけてさ~」レベルのほとんど(全くとは言いませんが)意味のない話はしません。何らかの授業に絡む話だったり、または今の授業では出てこないけれど知っておいた方がいいことであったり、高校で習うことだったり、最新の情報であったり高校入試や大学入試の話であったり・・・と、学校だけでは手に入れられない知識を存分に出していこうといつも思っています。最近の雑談だけでも、宇露戦争、国際関係、マーケティング、国連で働くこと、浅間山荘事件、AI、安楽死・・・などなど、内容は多岐にわたります。そこから何かみなさんに響くことがあればいいなと思います。(ちなみに、「こういうことを勉強したかったら大学では○○学部だね」というのを付け加えるようにしています。聞き覚えがある方もいるのでは?)

 

 

 

雑談というのは、そもそも内容が雑多なだけであって無駄話とは異なると思います。と言うか、世の中無駄なことなんて一つもないと思っています。どんなことだって生かそうと思えば生かせるものだし、生かす気がなければ全部無駄でしょう。世の中で起こる全ての事を自分のプラスにして行く、もっと言えば点数にしていくのは自分次第と言うことです。そしてここは忘れちゃいけないポイントですが、近年の大学入試はこういった諸問題から自分の頭で問題点を見いだし解決することを重視する傾向が強くなっています。中学・高校の授業も学習指導要領が明らかにその方向性になっていますね。(実際、個人的な直観ですが、点数が取れていない人ほど無駄話は休憩時間だ、聞いても意味がないと思っている傾向にあるように思います)

 

 

 

僕はこれまで、そして今もできるだけ多くの知識を身につけ、持てる物は全て出していくつもりでいます。塾なので「人間として成長して」とか「学問の喜びを」なんてエラそうなことを言う気は全くありません。この先変わっていく入試に向けて点数を取る力を身につけてください、そしてついでにそれは将来生きるのに役立ちますよ、と思っています。

 

 

 

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