いい会社ってなんだろう?その6給与(1)
2019年07月07日
給与は高い方がいい。
そりゃそうですね。
でも、それが瞬間風速の話なのか、生涯賃金の話なのか、初任給なのか平均給与なのか・・・比較するための軸がたくさんあって、何を重視するのかはその人によります。
例えばこんな例を出してみます。
国債というものがあります。
ご存知の通り、国がする借金のことです。
日本の国債、個人でも買えます(つまり、個人が国に金を貸すということ)。日本以外の国の国債も買えます。各国の国債の金利を見てみましょう。
ちょっと分かりにくいですが、例えば一番上の「アイスランド2年債」の利回りは3.852%(7/6現在)となっています。これは、「2年後に年利3.852%の利息が付いて返ってくる予定です」という意味です。日本の新発2年債の利回りが-0.22%であることを考えると、夢のようですね。(マイナス利回り!?と思う人は個人的に聞きに来てください。ややこしいのでここでは書きませんが、要するに買っても(国に金を貸しても)得をしないということです。
さて、ならばアイスランド債を買いますか?これ、あくまでも「予定の利回り」なんですよね。帰ってこないかもしれないし、償還(最後の返済日)以前に売りたくても暴落してて売るに売れない・・・なんてこともあるかもしれません(国債はたいてい自由に売買できる仕組みになっています)。ここは一発、行ってみますか!?上の表を見ていただければ分かりますが、もっとすげーのありますよ、ベネズエラとか!買っちゃいます?だんな!!
給料も同じ・・・とまでは言いませんが、多少なりとそういった側面があります。
「給料は高ければいい」と思っている人や企業ばかりではない。これもまた、ひとつの真理です。